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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2008年09月29日 21時09分28秒

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    呑み八

    いよいよ修行の終わりが近づいた。
    何にも変わらぬ私であるが、
    心に新たな緊張感がいっぱいだった。

    どうすればよいのか分からない。
    現場でそれぞれ考えて対処することばかりなのだ。
    とにかく悩むということは、無意味だと思う。
    また直面しない現状に、
    勝手にあれやこれやと憶測して悩んでいるのだ。
    自分が作り出した妄想に、
    自分が勝手に参っているのである。

    飛び込みである飲み屋に入った。
    歯医者の帰りに、
    何だか無性に日本酒が飲みたかったからだ。

    その店にはカウンターしかなかった。
    演歌だけがガンガンと響いていた。
    独り酒を頼み、テレビのニュースを見せてと頼んだ。
    するとテレビの画面は真っ赤であった。
    「時間がたつともとに戻るよ」
    しかし、ワインに浸った画面は変わらなかった。
    麻生さんも真っ赤に染まった。

    私の親父の事を聞くと、おばぁさんは驚いていた。
    「あんたSさんの息子さんらんけ」
    この界隈の昔からある飲み屋さんに行くと、
    親父のことを知らない女将はいなかった。
    「親父は、この店にも来た事あるん?」
    「あるよ」とお婆ちゃんは笑っていた。

    「前のお店の時には、お母さんがむかえに来たよ」
    借金だらけの親父のために、
    母は、「借りているものありませんか?」と聞きにきたそうである。
    「お母さんからもらった井の一番の大袋、まだあるよ」
    けっこう母は親父のために借金を払っていたのだ。

    何だかそんな若い頃の親父の話を聞きながら泣きそうになってしまった。
    誰もいないカウンターをなでながら、
    「今は、一日テレビを観て、どっこにも出ねがね」
    もっともっと早く親父と和解すればよかったなぁ。

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