「俺さ、お前の家に向かってロケット花火打ち上げることにしたんさ」
「へーー。でも、それあぶなくないんけ？」
「大丈夫らがね。お前の家、ちゃんと飛び越えるすけ。」
「でも、途中で落ちたらどうするん？」
「それは、失敗というものだな。」
「そんな可能性もあるんけ？」
「そりゃそうらこて、行き先はロケットしか分かんねこてね。」
「へーー、そうらん。おっかねね。」
「心配すんなて。俺が打ち上げるがん、ただの宇宙ロケットだすけ。」
「でも、俺の家、本当に大丈夫らんけ？」
「おめぇ、俺のこと疑ってらんか？」
「そんなことねぇて」
「そうらろ。だすけ打つろ」
「いいよ。待っているすけ。おめさんの好きなようにしなせ。」
「もし、失敗してもかんべね。」
「いいて、いいて。打ちなせ。」

その後、そのロケットはプログラム通りに原発の上に落ちた。
原発は大爆発を起こした。
その後の悲惨な状況については何も語ることは出来ない。

「かんべ。かんべ。そんげつもねかったんだろもね。」
「・・・。」