本日妻の誕生日だ。
私はそれなのにぷれジョブの会議を入れてしまった。
「どうしても参加するん？」と聞かれて、
「当りめらこて」と応えた私。
その言葉の意味がその時は分からなかった。

あとで気づいて、どきっとした。
忘れていたわけではなく、
ただちょっと気づくのが遅くなっただけなのだ。
しかし、このことは致命的な傷となった。

水曜日に妻の職場の送別会がホテルオークラであった。
「送るよ」と私。
せめてもの罪滅ぼしである。
冬の寒さが戻った夕方、
それはそれで感謝をされた。

「気をつかってんね」と仲間に言われた。
妻には、やっぱり気を使うべきなのだと私は思う。
それがせめてもの私からの恩返しなのだ。
その妻は、まだ帰ってこない。
ああ、誕生日。
少なからず緊張感がただよっている。