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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2009/04/22 06:04:11

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    自分に返ってくること

    日曜日に床屋に行った。
    鏡を見ると、めっきりと白くなった頭がよく分かる。
    「白ぅなったね」と笑うと、
    「前からですよ」と床屋の奥さん。
    「髪も少し細くなったみたいですね」
    そうか、こういうところに年が表れるのかと、改めて思った。

    とにかく川の流れのように・・・である。
    全てのものは流れ行き、再び元には戻らないのである。
    「手のひらに当った水は、再びこの手のひらに当たることは無い」
    ダビンチの言葉に、ずっしりとした人生の重みを感ずる。

    父がぼんやりとトイレの前に立っていた。
    真っ暗な廊下に人影があり驚いた。
    その後姿がめっきりと老いていた。
    ズボンの紐がなかなか縛れなかったらしい。

    母は、8時には床に入っていることが多い。
    だから、夕食後には母と顔を合わすことの無い日々が続いている。
    昨日は、電話があったので起き出し、
    東京の叔母さんのことでしばらくその愚痴を聴いた。
    私が、母の相談役、カウンセリングなのだ。

    最近、次男が元気が無かった。
    何か心に抱えているものがあるのだろうが、
    父にも母にも話さない。
    一人黙って、一人黙々と行く。そんな感じだ。
    それでも時々情報委員会のことについて語ってくれる。
    こう見えても、彼はかれなりのターニング・ポイントに差し掛かっているらしい。

    長男は、相変わらず寝坊の毎日である。
    夜中にギターを弾いている。
    勉強している時もあるらしいが、定かではない。
    彼のことを変えてやることはできなかった。
    世の親父たちならば、
    喧嘩してでも何かものを申すのだろうけれど、
    私は、任せることにした。
    それは、諦めるということではないつもりだが、どうだろうか。

    私は、かって長男であり、次男であった。
    だから、分かるから何も言えないのだ。
    私は、いつか父であり、母のように老いるのだ。
    だから、今だけの許された時間に優しくしてあげたいのだ。

    長男と次男が、いずれ私の年代になった時、
    私は、父のように老いて、炬燵で丸くなっているだろう。
    その時、ちょっとだけでも彼らが、
    私に優しい言葉をかけてくれるだけでいいのだと思っている。

    「人にしたことは、自分に返ってくる」
    それは、人と人との関係の中では真実であると、私は思う。

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