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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2009年05月19日 05時40分46秒

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    「太陽」である母親

    長男がいつの間にか高三になっていた。
    高三と言えば、いっぱしな大人である。
    昔なら一人前で働いていた年頃だ。
    なのに彼は、未だ自分の進路を決めかねている。
    ゆったりと、のんびりと生きている。
    親としては焦りも少し感ずるが、
    自分のことを思い出すと、
    どうも彼の方がしっかりとしているような気がするのだ。

    思えば、屈折した高校時代を送ったものだった。
    何かに夢中になって取り組んだり、
    目標に向かって努力を惜しまず驀進したり、
    そんなことはけっしてなかった。
    「俺の生きる道はここにはない」
    やっぱり変な男だったなぁ。

    酒も飲んだしタバコも吸った。
    アルバイトで北海道汽船に2週間勤めた。
    その間、友と二人でヒッチハイクで京都へ行き、
    京都駅の改札の横で野宿した。
    警察に補導され、パトカーの中で尋問された。
    北海道でも網走まで夜行で出かけ、
    そこでヒッチハイクで観光をした。

    東京から一人で名古屋周りでヒッチハイクで帰ってきたこともある。
    ろくな高校時代ではなかったと後から思うが、
    実は、それら全部が生きる肥やしとなっている。
    一流な人にはなれなかったが、
    二流な人に徹することはできた。
    しかし、そんないい加減な私の事を、
    父も母も許してくれ、見守ってくれていた。

    そんな二流な人生を渡り歩いてきた親父から見ると、
    長男の青春が眩しく、輝いて見えるのだ。
    彼はまさにその真っ只中に生きている。
    何も親父としてはしてやれない。
    しかし、今こそ「親」という字のごとく、
    そして、私の父や母がそうしてくれたように、
    木の陰に立ち、彼の生き様を遠くから見守ってやろうと思っている。

    「親ができることはたかがしれている」
    その言葉が好きだ。
    でも、親が居てくれて、自分のことを見守っていてくれるから、
    彼は真っ只中で生きようとしてくれるのではないだろうか。

    特に母親の存在は家族にとって大きな存在だ。
    太陽を失った家族は、
    どんなに暗く、切ない思いで生活することだろうか。
    そんな喪失感を親は子に与えてはいけないのである。

    何よりもの子への孝行は、「生き抜く」ということだ。
    そして、家族の中にあって子供のことを「見守る」ということだ。
    親は、親自身のことで勝手に迷って逃げてはいけないのだ。
    太陽は、迷わず毎日朝から夕まで姿を見せて働いている。
    しかし、夜はぐっすりと休んでいる。

    そんな「太陽」があってこその家族の笑顔だと、私は思う。
    再び「太陽」が戻ってくれることを心から願っている家族も、
    きっとこの日本には居ることだろう。

    「太陽」は、自分のために「太陽」なのではないのだ。
    「太陽」である母親には、
    そのことを分かってもらいたい。

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