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  • from: クマさんさん

    2009年10月22日 05時58分43秒

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    庭掃除


    79歳の父にスイッチが入ったようだ。
    私と姪っ子が二人で庭掃除をしてからだ。
    晴れると毎日庭に出て、落ち葉を掃いて掃除しているそうだ。
    私が帰ると母がいつも嬉しそうに報告してくれ。
    「おじいちゃん、今日も頑張ったよ」

    それまでは、日がな一日テレビの前にうつむき、横になり、
    何を話すともなく生きているだけだけだった。
    母はそんな父に散歩を勧め、買い物を頼むのだけれど、
    いっこうに動かなかったのである。

    何もできなくなった自分自身に落胆している姿は切なかった。
    年とともに体力が落ち、筋肉が消えて行く。
    老いとはそういうものである。
    その事実を目の当たりにしている。
    あれだけ動き、働いた父である。
    きっと死にたいと思ったこともたびたびであろう。
    口には出さないが、その気持ち分かる気がする。

    そんな父が、蘇ったようにして庭に出たのだ。
    そして、ある意味思い通りにならない不自由な体をおして、
    落ち葉との戦いを始めたのである。
    人は、やっぱり意志で生かされるのだ。
    気持ちを奮い立たせた時、やっぱり父に在った力が蘇ってきたのだ。

    「おじいちゃん、頑張ってるね」
    「すげねっけ、毎日庭掃除やってんてね」
    「庭がいつもきれいで気持ちいいね」
    私の仕事は、そんな父を褒め、認め、励ますことである。
    そんな言葉を父は黙って聴き、肯くだけである。

    今年の秋、庭がきれいに保たれるのは、
    父の気力と意志とが蘇ったお蔭様である。
    ずっと、ずっと、ずっとこうして生きていて欲しいものである。

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