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  • from: クマさんさん

    2009年10月28日 05時50分02秒

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    「沈まぬ太陽」とは


    「沈まぬ太陽」を観てきた。
    骨太の人間を描ききった名画だと感じた。
    静かで、熱い感動をサバンナでのラストシーンで感じた。
    「沈まぬ太陽」は、存在するのだ。
    そして、「沈まぬ太陽」を信じて、
    自己の信念を貫いて生きた恩地という主人公も、
    私たちの社会には存在していたのである。

    権力と金の世界を、昇り詰めようとあがくのも人である。
    自己の信ずる道を、無欲に真摯に生きようとするのも人である。
    その人としての生き方の対比が見事に描かれていた。

    派閥があり、その派閥で力を握ることが、
    そこで生きる者にとっては最高の勲章であった。
    友はなく、騙しあいと、化かしあい。
    誰が生き残れるか、神のみぞ知るである。
    不正なことに手を染めることに無神経になり、
    金と欲とでいつの間にかのし上がって行く。

    日航事故の責任を取って辞任した新社長の姿がそれである。
    代表取締りを前にして、東京地検に逮捕された彼がそれである。
    そこには、名誉と権力と金とがあるが、
    心すさむ孤独と共に、見えない悪に満ちている。

    「王瀬の長者」で描きたかったことが、これなのだ。
    長者ばかりの世の中になってしまった現代、
    「沈まぬ太陽」の存在を信じて、誠実に生きる恩地の姿こそ、
    あの劇の登場人物である良念の姿なのだ。
    「自然に聴け」「聴く耳をもて」「川のことは川に聴け」
    悠久なる自然を師として、人はそこから謙虚に学ぶ存在であるべきなのだ。

    「沈まぬ太陽」とは、
    そうして真摯に生きようとする人の魂の中で燃え続ける太陽なのだと私は思った。
    だから、この太陽は決して沈まないのである。
    それは、その人が生きている証であり、糧であるからだ。

    「何故」「どうして」「自分だけが」
    それがが人生だと、妻はよく私に教える。
    彼女はリュウマチと一生共に生きねばならない運命だ。
    しかし、彼女はそれを愚痴ったり、悲観したりはしていない。
    きっと彼女の魂の中にも「沈まぬ太陽」が輝いているのだ。

    「沈まぬ太陽」を信じて生きる。
    その人が、実は中庸なる王道を独り歩く人なのである。
    そして、その孤独な個が居てくれるから、
    人は救われ、人の道は守られ、世の中はまっとうに進むのである。

    長者になるな。
    川のことは川に聴け。
    自然を畏れ、謙虚に生きろ。
    これが私が劇に託した「沈まぬ太陽」なのである。

    この映画、ぜひ観るべし。
    ついでにこの劇もぜひ観るべし。

    追伸:yuccaさんも、私の「沈まぬ太陽」です。

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