日が長くなった。
４時なのに、まだ日があった。
港トンネルの下町側の入り口が、オレンジ色に染まっていた。
驚いた。トンネルの出口の真正面に夕日が沈むのだ。
さっそくカメラマンが、三脚を立てて夕日の写真を撮っていた。

私は、リハビリだった。
ふくらはぎの痛みを騙しだまし、とにかく歩くことから始めた。
すると、後ろからCさんに呼び止められた。
彼は、自転車で万代島一周に旅立つところだった。
「話してことが、いっぺぁったんさ」
とにかく次々と忙しい彼である。

「プレジョブ」の活動が認知され、助成金をもらえそうなこと。
その申請書を書かねばならないこと。
パンフレットは、プロに任すということ。
市場での活動の場を模索しているということ。
とにかく世の中が不景気であるということ。
そして、だからこそ障害のある子供たちの生き場所を作らねばならないということ。

本当に熱い男である。
その一つ一つの想いと願いとを実現してきた実績をもっている。
その上で、将来に向けた活動を果敢に仕掛けていこうとしている。
「西堀ローサで、やる段取りつけてるんさ」
動きながら、考える。
とにかくマグロのように昼夜を問わず回遊している男である。
その結果、この地域に新たなネットワークがどんどんと生まれている。

日は、長くなった。
プレジョブは、いよいよ地域で活発に行われるようになるだろう。
時代は、新たな局面を迎えている予感がする。
不景気の話ばかりではなく、
希望の持てる話をどんどんしていきましょうよ。Cさん。