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  • from: クマさんさん

    2010年07月22日 05時14分00秒

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    なじら屋物語

    不思議な店がある。
    カウンターで飲んでいると、ひょこりと一人の男が現れる。
    久しぶりのTさんだった。
    会社の帰りに通りがかったら、クマが居たので寄ってみたとのこと。
    毎週の野球の試合で、真っ黒に焦げていた。
    長男との親子鷹は相変わらずである。
    この時代しかない。
    親父はしっかりと子どもに野球と人生とを伝授していた。

    そこへひっょこりとOさんが入って来た。
    「何だ、今クマさんにメールしたところらて」
    相変わらず元気で、大きな声なのだ。
    まず、メニューを見て驚いていた。
    200円のオンパレード。生ビール280円である。
    「いやはや、いい店ができたもんだ」とご満悦である。
    母の介護のために、現在はなかなか自由のきかない身である。
    近くで一杯やれる場所は、Oさんにとって貴重な場所なのだ。

    そこへ、ひょっこりとGさんが入って来た。
    「何してん。ほれ母ちゃんが待ってるれ。早よ帰えんなせ」
    彼はこれからサッカー部の親父三人での飲み会だった。
    コーチの二人がその後にやってきた。
    「やぁ」「どうしたん」それぞれに挨拶をした。

    すると、そこへ元ギャルの叔母さんたちがやって来た。
    「七人くらいになるんだけど」とやけに元気だ。
    これからPTAの役員たちの飲み会となるらしい。
    この方たちは、山中か山小か。と思っていたら、重鎮が現る。
    Eさんが、また娘のTシャツや何やらを着て、
    やけに派手に、ゴージャスに登場したのである。
    ちょうどクマが勘定をして帰るところだった。
    「どうしたん。もう帰えるんだ」

    たった40分間のカウンターである。
    そこに出会いと物語が生まれ、
    久しぶりに会った者同士の楽しい会話が生まれる。
    かってあった沼垂四つ角の「山小屋」がそういう店だった。
    この店で逢うことは、偶然であり、必然なのだ。
    そんな付き合いから、「王瀬の長者」の劇が生まれ、
    「栗の木川さくら祭」の実行委員会が立ち上がった。

    「なじら屋」が「山小屋」と違うところは、
    世代がうんと若いということである。
    この登場人物の平均は、40代の前半であろう。
    山小屋は、60代の中盤であった。
    金曜日の夜には、東京からSさんが来るという。
    またまたこのカウンターで久しぶりの会話が賑やかに盛り上がる。

    カウンターの上には、私が墨字で書いたメニューが貼られてある。
    昨日は、「名物 串カツ」の新たな名前に知恵をしぼった。
    豚レバーのタレは、絶品の味だった。

    不思議な店が、山の下市場に赤提灯を出している。
    そこに集まる人たちは、一つの舞台の登場人物なのだ。
    その行き交う人たちの姿に、人生の旅を深く感じたクマが居た。
    「なじら屋物語」は、これからも面白くなりそうである。

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