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  • from: クマさんさん

    2010年08月25日 08時03分43秒

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    終わりは、始まりだ

    この連日の猛暑のせいで走る気力を失っている。
    私にとってはハードルがあまりにも高すぎた。
    この体重に、このトレーニングでは、無謀だと思われる。
    走り込まねばならない時に、こうしてトレーニングをさぼっている。
    さてさて、どうしたものかと考えている。

    これから病院へ母と行く。
    医師からの手術の説明を聴くためだ。
    病状らついてと、術後についての話である。
    どんなことが語られるのか、それは切ないことである。
    母は、覚悟を決めていた。
    父は、おろおろと心配するばかりである。
    「俺も行こうか」とは言うが、父には無理だと思った。

    何とかするのは自分なのだ。
    私の山仲間のKさんのお宅に行った。
    股関節に人工骨を入れる大手術をして退院したばかりだった。
    左足は、多少引きずっていたが、元気そうだった。
    コーヒーを炒れてもらい、しばらく話した。
    山は、すっかり引退したそうだ。
    百名山を登り切った人だった。
    今年の7月の登山が最後の登山だったと言っていた。
    人は、こういう日がいつか来るのである。

    昨日、15年前に植えた樹木に会いに行った。
    本当に久しぶりの再会だった。
    グラウンドの遠くから見ても、立派な森になっていた。
    クヌギ・コナラと、ドングリの木だ。
    細長い葉を青々と茂らせ、元気に育っていた。
    幹の太さに逞しさを感じた。
    しっかりと根を張って生きていてくれた。

    私は、その森と池を見ながら、しばしの間佇んだ。
    40代の若さだった。
    地域の人たちと連携して5年間かけて作ったビオトープだった。
    「若かったなぁ」「楽しかったなぁ」
    そんな想いが残る場所を持てたことの幸せをかみしめた。
    この森と同じように、子どもたちはすっかりと大人になっていることだろう。
    クヌギは、己の中にある古い命を捨て、新しい命を生み、命をつないで生き続けている。
    あれから十何回も古い葉を枯らし、ドングリの実をつけ、冬の厳しい風雪に耐えたことだろう。
    そして、春を感ずると新芽をふいたことだろう。

    自然とは、変遷しながら成長するものである。
    人も、老いはあるが、変遷しながら成長するものでありたいと心から願っている。
    私も、母も、Kさんも、ある意味古き自分を捨てるのである。
    変遷は誰にも止められない。
    それは、自然の摂理なのだから。
    ならば、このコナラやクヌギたちのように、新たな芽を出すことを信じたい。

    次の命をどう紡ぎだすか。その知恵と努力こそが、命をつなげる力なのだ。
    自然に学ぶと、大切な知恵を得ることができる。
    「終わりは、始まりだ」

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