新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマさんさん

    2010年09月12日 07時11分33秒

    icon

    プレゼンで出会った二つの事例

    プレゼンの話。

    以前ここに30名以上の意見を取りまとめて、
    一日で原稿を作り、5分間のプレゼンを完成した話を書いた。
    その後日談だ。
    先日、その完成したプレゼンの部内での発表があった。
    また30名の人たちが集まり、この出来あがったプレゼンを観て、
    それぞれが改善点や修正点を述べるのだ。
    その意見を集約すると、基本的な柱立てはOKだった。
    微妙な修正点は、それぞれ個々の意見なのだ。
    「そうであってもいいし、そうでなくてもいい。」
    推進委員会の意見も同じだった。
    微調整で終わりましょう。

    しかし、一人我儘な怪物がこの推進委員会に参加した。
    「私は、そうは思わない。」「あれは、違いますね。」「この部分はカットです。」
    この怪物、この道のベテランとのこと。
    委員会のメンバーは、この怪物の意見に誰もNOとは言えず、
    言われるまま、原稿を作り直していた。
    私は、待ったをかけ、
    全員が本筋はこれで言いと言っているのだから、
    大きな変更を行わないで欲しい。と主張した。
    怪物には、どれだけ私たちが苦労したかは分からないのだ。
    というよりも、人の労苦に対して不感症になっているのだ。

    私は、どんどん変えられ、元の原稿がどんどん改悪されていく行く様子に、
    何だか悲しく、情けなく、呆れてしまった。
    「お前がやれよ。」本気で腹を立てて、そう言いたかった。
    何よりも一緒に作り、私に感謝した推進委員会のメンバーが、
    怪物の意見に物を申せず、粛々と従っていることに腹が立った。
    言っても無駄な人間に、言っても仕方ない。
    言い出したら聞かないのだから、言いたいようにさせておきましょう。
    怪物は、こうした怖れと無関心により、増殖されていくのである。
    私は、余りの横暴ぶりに呆れ、6時を過ぎたので人質の若者を残して帰ることにした。

    後日、その後の様子を彼に聞いたら、
    あれも、これもと次々と注文が出され、
    全く違うものになったそうだ。
    私たちのまるまる一日の苦労は、どうなってしまったのだろうか。
    不感症の怪物にとって大切なことは、己の意見・考えだけなのだ。
    挙句の果てにはこのプレゼン3分間に縮小されてそうだ。
    本人たちがどう思おうと、前よりも質を落とし、悪くなることもあるのだ。
    そして、また「プレゼンを作って」と泣きついて来る。

    もう一つの話は、全く逆の話だ。
    「プレゼンを作って」ただそれだけの注文だ。
    この注文が一番困る。
    それは、推進委員会の誰もこのプレゼンに対する意見や考えを述べていないからだ。
    「作って」だけでは、何をどう作ったらよいのか見えて来ない。
    私が講演会に使うためのプレゼンならば、私はサクサクと作る。
    しかし、何人かの人たちの意図と思惑があるなかで、
    丸投げされた後、どうなるか予想はついている。

    出来た後に発表会を開くと、ああでもない、こうでもないと、
    いろいろな意見や考えがやっと出て来るのである。
    作り手は頼まれた仕事として引き受けたのだから、その個々の意志を尊重するが、
    最初に作った手間と時間は、全く無駄なものになってしまうのだ。

    作り手に依頼する側には、責任があると思う。
    一緒に作り、「それでいいと」と言ったなら、微修正で終わらせる。
    「何でもいい」と言ったなら、出来あがったものに対して微修正はあるが、文句は言わない。
    私は、作り手として報酬をもらっているわけではなく、
    全くのボランティアで行っている。
    完成品にするために、どれだけの知恵と時間と悶々たる苦しみがあることか分からない。
    それなのに、何も苦労しない怪物は、「違う」と言い、
    「何でもいい」と言っておきながら、後付けでガンガンと注文をつけて来る。

    その結果、また同じような苦労をして全てを創りなおすのである。
    その苦労は、注文した人には分からないのだ。
    「感得する力」ある病院の小児科の医師がこの言葉を教えてくれた。
    相手の痛みや苦しみを感ずる感性である。
    この力が、人からだんだん失われて来ていることを感ずる。
    自戒を込めて、このプレゼンで出会った二つの事例をここに記した。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件