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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2010/09/13 06:06:04

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    ただ今だけ

    昨夜、従姉妹の旦那さんの通夜があった。
    膵臓癌で61歳の生涯だった。
    昨年の11月に具合が悪くなり、医者へ行って癌を発見された。
    既に末期だったらしく、手術は出来なかった。
    三か月を宣告されたそうだ。
    それから抗がん剤との辛く、切ない治療が続き、
    妻と二人での九州旅行に出かけて来た。
    我が家にも母や父に挨拶するために来訪してくれた。
    9月9日に静かに息を引き取ったそうだ。

    「明日のことは、誰にも分からない」
    それが長岡から駆けつけた菩提寺の御住職の言葉だった。
    本当だなぁと私も思った。
    「癌です」それは、突然の宣告だ。
    「三か月しか生きられません」
    そう医師に言われたら、私は何を考え、何をするだろうか。
    亡くなったHさんは、お父さんと同じ病気だそうだ。
    きっと本人もそのことを思い、気にしていたはずである。
    それなのに・・・・・。

    「悔しい」と、何度も言ったそうだ。
    私ならどうするか。きっと毎日不安と恐怖と後悔で苦しむ日々を送ることだろう。
    往生際何ぞどうでもいいのだ。
    三か月と言えば、今年の正月を迎えられない月日である。
    自分と家族のために何をするか。
    それよりも、日々弱り、衰え、やせ細る体の中で、
    いったいどんな生き方を選択しようとするだろうか。

    叔母6人と一緒に参列した。
    平均年齢は80歳を超えている。
    母は、その中に居た。
    母は、胃癌であり、今月末に手術をする。
    母の胃には、癌が今でも存在している。
    母は、何を思いこの通夜に参列したことだろうか。

    「明日のことは、誰にも分からない」
    本当にそうだなぁと思える年齢に私はなった。
    新聞の「おくやみ欄」を読むようになったのは、
    そんな年齢になったからだ。
    だから、と御住職は道元禅師の教えを語ってくれた。
    「喫茶・喫飯」
    「ただ今、この瞬間だけを一生懸命生きるだけでよい」と。
    「お茶を出されたらありがたくお茶をいただき、
    ご飯を出されたらおいしくいただく。」
    「過ぎたことを思わず、先のことも思わず、ただ今それだけ。」

    母は、そうやって生きている。
    何も愚痴らず、何も嘆かず、今を家族のためだけに生きている。
    私はどうか・・・。
    「ただ今」で、「自分を捨てる」

    昨日、午前中に庭の掃除をした。
    熱中症一歩手前だった。
    落ち葉を掃き、庭をすっきりときれいにした。
    父も母も心から喜んでくれた。
    ついでに玄関の大掃除だった。
    「ただ今」それだったなぁと、この法話を聞いてから思った。

    ご冥福をこころから祈っています。

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    秋桜

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