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  • from: クマさんさん

    2010年09月27日 05時38分42秒

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    手術前日

    昨日病院へ父を連れて行った。
    父は足腰が少しずつ弱っているようで、
    ステップワゴンに乗るのに台が必要になった。
    母に会いたい一心で病院に行く。

    ちょうど昼食の時刻だったので、
    父には小さなまぜご飯のお握りを二つ妻に握ってもらった。
    ポットにお茶も入れ、ブドウもタッパに入れた。
    「何、物見遊山のつもりでいるんだ。」と父に怒られた。
    四人部屋にたった一人だった病室に、
    夜中に御婆ちゃんが一人運び込まれていた。
    母は、小さな茶碗のご飯を食べ、
    父は、イヤホーンを付けてNHKの「のど自慢」を聴いていた。
    夫婦ってこんなものなのだ。
    母は、せっせと父の世話をやき、話しかけている。
    父は、黙って音のないテレビを観ている。

    病院へ行くと、健康のありがたさを痛感する。
    車椅子の人。ベットで寝た切りの人。意識があるのかどうか定かでない人。
    廊下から各病室がよく見える。
    そこにはさまざまな人生が存在していた。
    このK病院は畑と飛行場の中間にある。
    周りには高い建物が一つもないロケーションだ。
    昨日は晴天だったので、弥彦山から二王子岳までよく見えた。
    実は、4年前の4月にこの病院に一週間だけ入院したことがあるのだ。
    その時、慰められ、癒されたのは、この病院からの景色だった。
    今朝、雨が降って曇って暗い。
    母は、もう起きただろうか。

    明日が手術だ。
    そこから、母の人生ががらっと変わる。
    何が起こるか分からない。そんな覚悟を家族も求められる。
    もしものことは、いつも想定内なのだ。
    医師は、そのことを詳しく家族に対して説明してくれた。
    数日は、母も家族も辛い日々が続くはずだ。
    私は、介護休暇をもらった。
    病院の病室で母と共に居て、またこの景色を眺めていたい。

    手術前日、今日一日を母はどんな気持ちで過ごすことだろう。
    この景色を観て、少しでも癒されることを願っている。

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    秋桜

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