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  • from: クマさんさん

    2010年09月30日 08時30分36秒

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    驚異的な回復力

    驚異的な回復力だ。
    医師も看護師も母の回復力と頑張りに驚いていた。
    手術翌日の人とは思われないくらいしっかりしていた。

    朝、父と叔母と病室を訪ねると、
    すでに酸素マスクは外され、清清とした顔だった。
    「大丈夫」と聞くと、
    しっかりとした声で返事が返って来た。
    昨夜熱が38度まで出たそうだが、手術後によくあることなのだそうだ。
    「信じられないよ・・・。」と母は笑っていた。
    それは、手術の最中の記憶がなく、術後も痛みを全く感じないためだった。

    どんなにか切なく、苦しいことだろうと、母は予想していた。
    手術を待つ一カ月間、母は夜、枕を涙で濡らし、
    憔悴し、緊張した日々を送っていた。
    先週、いよいよ入院が近くなると、急に口数が少なくなり、
    夜は早く休むようになった。
    食欲も少なくなった。
    その心の重荷を少しでも軽くしてやることは、家族にもできないことなのだ。
    本人が直面する手術への恐れと不安だった。

    だから、尚更今の痛みのない体が嬉しいのだ。
    母は、何を想い、何を感じて、病室のベットの上に居るだろうか。
    点滴の栄養のおかげで、少し顔色もよくなり、肥った感じがした。
    加湿器に向かって口を開けて、深呼吸の練習をしている。
    肺炎の予防だそうだ。
    母は、真面目だから、言われたことを真剣にこなそうとする。
    「はーっ、はーっ。」
    「そんなに一生懸命しなくていいんだよ。」と私が言っても、
    母は、きかない。
    とにかく、治りたい。生きたい。その一心なのだ。

    昨晩も二人の叔母が泊まってくれた。
    「こんな時だから・・・。」と、日頃お世話になっている恩返しだと、
    気を遣わせることなく、率先して泊まってくれた。
    孤独な病人が多い中で、母はとても幸せな病人だった。
    お見舞いの人は、術後間もないのでお断りをしている。
    親戚や友達から電話がかかり、様態を聞かれる。
    こんなにもたくさんの人たちに心配されている母は、
    こんなにもたくさんの人のお世話をした人なのだろう。

    職場にはご迷惑をかけたが、
    本日も介護休暇をもらった。
    病室に居るだけの親孝行だ。

    「先のことは、誰にも分からない。」
    母のことを見ていると、その言葉の真実味がよく分かる。
    「余計な心配はしないこと。」なのだ。
    「人は、なるようになる。」
    そして、やっぱり「人には、よくしてやること。」だった。
    母の生き方から、学んだことだ。

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