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  • from: クマさんさん

    2010年11月14日 11時21分04秒

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    問いを続ける「途中の会」

    不思議な出会いだった。
    小千谷の山本山のてっぺんにある山荘に、4名が集まった。
    暖房も電燈もなく、ただ床に薄い畳を敷いただけの山荘だった。
    真ん中にせんべいの入った袋と、柿がある。
    周りの木々は紅葉で色づき、信濃川が形成する河岸段丘が美しかった。

    Sさんとは、まちづくりの会で出会った。70歳かな。元中学校の校長先生だ。
    Wさんとは、ビオトープの会で知り合った。48歳。今でも総合の先端を突っ走っている。
    ゲストのOさんは、小千谷の町の衣料品店の元社長さん。83.5歳だそうだ。
    そして、このために高速バスで駆けつけた私。53歳。特別支援学級担任。
    この会の名前を「途中の会」という。
    それでは何のために集まったのか。
    それは、人間について対話するため。ただそれだけのために集まった仲間である。

    「人間について」「教育について」「総合について」「生き方について」「幸福について」
    そんな単純で基本的な話題をそれぞれが感ずるままに語り合う、
    ただそれだけの会なのだ。
    酒はない。素面で語る。
    寒い寒い山荘の中で体は寒さを感じても、心が実に豊かに温かくなってくる。
    私たちは話に夢中になり、時間を忘れ、いつのまにか日が暮れかかっていた。

    けっして宗教団体のあつまりでもなく、特定の思想の結社でもない。
    ただ、その人の話を聴きたくて、その人に想いを聴いてもらいたくで集まった会だった。
    そんな会が年一回、3年間続いているのだ。
    出会いとは不思議なものだとつくづく思う。

    私は、「松下村塾」のような「Sさんの塾」を開きたかった。
    これからの教育界を担う若い教師に、
    学校ではなく、地域社会や世の中を生き抜いて来た先人たちの生き方に触れ、
    新たな気づきや想いをもってもらいたい。
    それがこの集まりの目的だった。
    「よき人間教師をここで育てる。」
    それはけっして大それた目的ではなく、
    この場に来てこの先代たちの話を聴き、薫陶を受けるだけで十分なのだ。
    「人は、人と出会って人となる。」
    つまり、「人を育てる使命を担う教師は、人とならねばならぬのである。」
    勝手なことを言わせてもらえば、
    「教師こそ、日々人としての迷いの中で修行すべき人たちなのである。」

    だから、Sさんいわく「途中の会」であり。
    83.5歳のOさんは、今でも月一回は東京に行き、尊敬する大学の教授の講義を受けているそうだ。
    そして、「途中の人」はけっして威張ったり、偉ぶったりせず、
    とてもとても謙虚で、柔軟な心の持ち主だった。

    「こんな人に私もなりたい。」
    そう子どもに想わせることが、最高の教育ではないだろうか。
    私は小千谷にその師と出会いに行くのである。
    Oさんが言ってくれた。
    「人生には、師匠が必要ですよ。」と。

    「途中の会」
    そこで真摯に話し合われ、発見し合ったことが、
    今日から私の魂の糧となり、
    私自身の生き方に対する解かねばならない問いとなる。
    クマは、この有り難い師匠との出会いを感謝している。

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    さけ

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