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  • from: クマさんさん

    2010年11月16日 05時41分54秒

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    いつもの朝

    長男は、毎日起こされても起きてはこなかった。
    私たちは仕事のため、彼に声をかけて出勤する。
    それでも彼は一人で起きて、遅い朝食を食べてから予備校へ出かける。

    次男は、学校での朝活動を頑張っている。
    そのために朝はぎりぎりまで起きては来ないが、
    時刻になると食卓につき、私たちと一緒に朝食を食べている。
    「頑張って。」の握手はまだ父と子とでは続いている。
    しかし、最近は次男が早目に登校するので、
    この貴重なコミュニケーションをやらないでしまうこともある。
    そんな時は、気づくと窓を開けて妻と二人、大きな声で声をかける。
    「いってらっしゃい。」「気をつけてなぁ。」
    次男は、表の木戸で私たちが声をかけるのを待っていることもある。

    妻の勤務先は、京ガ瀬だ。
    新潟市内から20キロ以上ある。
    冬場は阿賀野川を越えると雪が多くなるために、
    きっと7時前には出勤となるだろう。
    そうなると我が家の朝は、今以上にばらばらになると思う。

    私が出かける時は、父も母もまだ布団の中だった。
    「行ってきます。お願いします。」そう声をかけてから私は車で出かける。
    車庫での母の見送りは、あれ以来一度もなかった。
    朝食の時は、いつも台所に母が立っていた。
    私が降りて来るのを待って、さっと朝食が準備された。
    朝の台所では、父も居て、一緒に朝食を食べたものだった。
    しかし、それは今は昔の話となった。

    「行ってらっしゃい。」と笑顔で手を振ってくれた母。
    その声を聞けないことは、寂しいものだ。
    長男や次男も、そんな気持ちで私たちの見送りを感じてくれているだろうか。

    たった半年の出来事かもしれない。
    しかし、我が家にとってはある意味大きく変化した半年だった。
    日々を振り返りつつ生きる。
    日々を惜しみながら生きる。
    日々を切に祈りながら生きる。

    つつがなく、平凡な日々である。
    きっと今朝もいつもと同じ朝が繰り返される。
    それでいいのだ。それがいいのだ。
    それが家族なのだから。

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