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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2010/12/16 05:57:10

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    2時間・6万円也

    「ない。どこに行ってしまったんだ。」
    午後6時。
    昨日帰ってからタイヤを交換するために、ナットを探していたら、
    そのナットが棚の中から消えていた。
    足元には、ナットが入っていたビニル袋が落ちていた。
    まさかと思い、妻に電話。
    「ごめん、きっとそれこの前の燃えないゴミに捨ててしまったわ」とのこと。
    がーーーーーーんだった。

    とにかく何とかしなくてはいけない。
    さっそく日産に走ったが、ナットの在庫はないという。
    「明日、雪が降ったらどうしょう。」と困っていると、
    向かいのYハットさんなら置いていますよと、親切な整備工の人。
    「よっしゃっ」とすぐに店に向かった。

    ナットの在庫がちょうどあったので、ほっとした。
    「タイヤの交換をついでにお願いします。」
    さすがにステップWのタイヤ交換がおっくうになって来ていたので、
    お金を出して交換することにした。
    「ボルトに錆が出ているので、錆を取り除くのに○○円かかりますが。」
    ついでだからとよしなにとお願いした。

    待つこと15分くらいだったろうか。
    「クマさん、ちょっと来ていただけますか。」
    何事かと思ったら、タイヤの脇に亀裂が生じ、
    いつパンクするか分からない状況だった。
    「このタイヤは、6年前のタイヤですし、新しくされることをお勧めします。」
    またまたがーーーーーーんだった。
    振るえる声で値段を聴くと「4本と工賃で6万円にサービスします。」とのことだった。
    「ろ、く、ま、ん、えーーーーーん。」
    この時点で午後7時15分だった。

    私の脳裏で走馬灯のようにいろいろな光が瞬き始めた。
    しかし、しかし、である。
    もしも、事故を起こしてしまったことを考えたら、
    安全と安心のためには、これは必要経費なのだからと、
    考え直すと、心がすーーっと落ち着いた。
    「お願いします。」またまたローンが増えてしまった。

    お店の待合室で、タイヤ交換の音を聴きながら、
    運命だったのだと、感じてしまった。
    確かにナットを捨てた妻には激怒し、電話で抗議した。
    そのおかけで、心配していたスタッドレスを新品に交換するきっかけを与えてもらえた。
    もし、あのまま私が亀裂を無視して交換していたら・・・。
    6年たって効かないタイヤは、どこかで破裂していたのだと想う。

    ついでにお店で読んだ雑誌に、ビックなコンサートの告知があった。
    さっそくチケットの販売日をメモさせてもらった。
    何だかそう考えると、お店の若者が偉く有り難い人に想われた。
    7時45分。
    確認のサインをしてから、私は新しいタイヤをはいて家路についた。
    玄着午後8時ジャストだった。

    「ない、どこに行ってしまったんだ。」から、
    「おかげさまで助かったて。」までの2時間のドラマだった。
    何だかアンビリーバボーな、短編小説のような本当のお話である。

    それにしても、冬用タイヤのナットを不燃物に・・・・・。

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