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  • from: クマさんさん

    2011年01月12日 06時21分34秒

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    緊急入院

    昼に、職場に母から電話があった。
    具合が悪いので病院に行ったら、すぐに入院しなさいと言われたとのこと。
    何だか私の方が辛く、悲しくなってしまった。

    手術してから三カ月目である。
    なかなか思うように回復しないので、がっかりとしていた母だった。
    しかし、この年末年始にかけて、
    とにかく獅子奮迅ぶりの働きだった。
    正月の恒例料理をせっせと揃え、家族みんなを驚かせた。

    弱ってなんていられない。
    家族の面倒はいつもの年のようにみてやりたい。
    そんな強い想いだけで、とにかく切り干大根を切り、のっぺの野菜を切っていた。
    家族にとっては、毎年の味を楽しむことはできた。
    しかし、その味は、母が身を削り、辛さに耐えて出した味なのだった。

    母は、とにかく食べられなくなった。
    食べても喉の奥でつっかえている感じがすると言っていた。
    37キロまで痩せていた。
    緊急入院は、当たり前の状況だったのだ。
    夜、私が病院に行こうとすると、父もついて行くと言った。
    雪道で、凍っているところもある。
    父は、よたよたと歩くことも覚束ない状況なのだ。
    やっぱり会いたいんだ。

    母が自宅に帰って来てから、
    父とは薬や食事のことで言いあいになることが多かった。
    薬を嫌う父は、飲まないのだ。
    動きが遅い父は、呼んでもこないのだ。
    二人は炬燵で向き合い、お茶を飲み、横になって眠っている。
    父は、母を心配していながら、年上の母に甘えて文句を言う。
    しかし、その相手が入院した昨日は、とてもとても寂しそうだった。

    母と父には、私たち家族が同居している。
    すぐ近くに母の妹である叔母が二人住んでいる。
    私の妹も月見町にいる。
    だから、昨日の入院は妹の車で叔母たちが付き添って行った。
    こうして緊急事態に対応できるのも、
    近くに住む叔母たちがいるからなのだ。
    もし、誰も知り合いもいなく、家族もいなく、
    母と父だけがぽつんと都会の中で暮らしていたとしたら・・・・。
    それが、孤独死の現状なのだろうと、母と父を見ていて胸に迫るものがある。

    老人問題は、けっして他人事の問題ではないのだ。
    私がこの母と父との年になり、動くことが出来なくなった時、
    一歩も外には出ず、この雪の中買い物も行けないとしたら。
    また、急に体の具合が悪くなり、苦しくなったとしたら。
    老人が生きるには、とても苛酷な世の中になったものだといつも感ずる。
    もし、その時独り暮らしだったらどうするのだろうか。
    テレビだけが友達で、何一つ人と会話することなく一日を終わる。
    そんな老人は、日本中にたくさんいることだろうと思う。

    母は、叔母たちのセーフティーネットで助けられた。
    父は、本日から昼間は独りだが、叔母や妹が面倒を見てくれる。
    それはお互い様だからだ。
    さてさて、母が回復して、また自宅に戻れることを祈っている。

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    秋桜

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