新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマさんさん

    2011年03月08日 06時14分44秒

    icon

    親父を生きる

    その日はいつか必ずやって来る。
    本日、次男の中学校の卒業式だ。
    そして、長男は大学の合格発表だ。
    あの幼かった子どもたちが、こうして一つの人生の節目を迎える。
    私も年を取るわけである。

    次男にとっては、本番は明日の高校入試だ。
    この時期になって焦っているようだ。
    受験勉強に対してはアドバイスはしたが、聞き入れなかった。
    家庭教師が唯一の頼りだった。
    それでも本人の努力により、成績は格段にアップした。
    それでいいのだと、私は彼の努力を認めている。

    長男にとっても、次男にとっても、人生はこれからだった。
    自分に正直に生きてもらいたい。
    そして、自分の好きな道に進んでもらいたい。
    私も凸凹ばかりの青春の日日だったが、
    こうして好きな道を全うできるのも、
    凸凹ながらも初心を貫徹し、曲がらなかったからだと思う。

    自分のやりたいことと出会うまでには、
    たくさんの無駄と思われる時間が必要だ。
    人から見たら私の青春はそんな無駄な時間の連続だったろう。
    しかし、その時間があったればこそ、今の私が存在している。
    いい加減に生きながらも、多くのことを体験し、
    多くの先輩たちや仲間たちに出会ったからこそ、
    こうした私と言う人間が今ここにいる。

    人がとやかく言ったところで、人は変わらない。
    自分で決めて、自分で歩き、痛い目に合い、後悔しながら、
    失敗を通して学んだことだけが、私にとっての真実だった。
    昨夜、劇の練習から帰ってから、菊水一番搾りを飲んだ。
    その時食べたミミガーがすでに私の腹の贅肉となっている。
    そんなものなのだ。
    自分が経験したことだけが、知恵として人間には蓄積される。

    何だか長男の頃とは、親としての対応が違っている。
    長男とは毎日がガチンコ勝負だった。
    次男とは加減を考えた八百長相撲になっているのかもしれない。
    長男の時は、親としてのメンツで負けることは自分が許さなかった。
    次男に対しては、時には勝ちを譲り、私の方が引いて土俵を割ることがある。
    これは、親父としての経験から学んだことだった。

    親父には、引き時があるようだ。
    手をかけてきた。
    声をかけてきた。
    本当に可愛がってきた。
    これからは、少し離れた場所から見守ることなのだ。
    しかし、決して目を離してはいけないが。

    私がどういうわけか舞台の主役に立つように、
    彼らもいずれか舞台の上に立つ日が来るはずである。
    その時までの親父の役目は、死なないことだと思っている。
    親のいない寂しさを、子に味わわせないことは、
    親としての大切な役目であり、責任である。
    やはりこれからは、
    「居ても居なくてもいい親父は、居ていいのだ。」
    そんな親父で、飄々と生きていきたいと願っている。

    祝卒業。
    祈合格。

    子どもの喜びを、自分の喜びとし、
    子どもの悲しみを、自分の悲しみとする。
    それが親父の生きる道かな。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 2

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件