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  • from: クマさんさん

    2011年03月15日 06時10分02秒

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    ただ涙

    何から書いてよいか分からないほどだ。
    この四日間の出来事は、人生を一変してしまう出来事でもあった。

    あの未曾有の災害を心から悲しみ、悼んでいる。
    あの町が全て津波によって消え去って行く光景には、
    涙が止まらなくなってしまう。
    私たちは、あの大地震・大津波に抗う術は無いのだった。
    突然、歴史的な地殻変動が起き、
    それが世界でも初めての規模の大地震を生みだし、
    そのエネルギーによって、大津波は発生し、
    その津波は、一気に陸に襲いかかり、
    全ての物を飲みこんで、去って行った。

    ここに一体何があったのか。
    ビルが数棟残された木材や車が散乱し、山積みされる平野を見ると、
    そこに人々の暮らしがあったことすら想像できない惨状だった。
    では、ここに生活していた人たちはどこへ行ったのか。
    逃げることができたのか。
    現在連絡が出来ない人が2万人以上いるという報道がある。
    この惨事は、地震列島である日本では、
    どこで起こっても不思議ではない出来事なのだ。

    炉心の隔壁が水蒸気爆発をして、微量であるが放射能が漏れた。
    炉心の内部では燃料棒が露出し、現在も温度を上昇させている。
    それを冷却するために海水を注入するポンプの電源をおくる発電機の燃料が切れた。
    炉心内の圧力を下げるためのバルブが故障して作動しない。
    このまま温度が上昇すれば、ウランを保護している金属が溶けてしまう。
    その後は・・・・・。

    想定外の出来事ばかりだ。
    しかし、この大自然の中での人間の想定とは、
    あの太平洋の中に浮かぶ小さなブイのような程度のものだと私は想う。
    全てのことは「想定外」なのである。
    だから、「想定内」で「絶対に安全だ」とは、
    人間は言ってはならないし、
    この事実の前に、いかに想定内とは危うい嘘・偽りであるかよく分かる。
    私は、ただちに日本中の原発を停止すべきだと願っている。

    何が一番大切なものなのか、今回の大災害で分かったのではないだろうか。
    それは、人の命だ。
    そして、その命を守るために、お互いに助け合う家族や地域の絆なんだ。
    一人では弱い。みんななら少しは頑張れる。
    家族がいれば力づけられ、隣近所の手助けがあれば生きる勇気も湧いて来る。
    災害に合って分かることは、人が生きるための原点だ。

    「命」と「絆」
    私たちは、私たちはもっと謙虚にそのことの意味を、
    一人一人が噛みしめる必要がある時代に来たのではないだろうか。
    あまりにも「己の欲のために」その「弱い人たちの命」や「家族や地域の人たちとの絆」を、
    ないがしろにしすぎてきたのではないだろうか。

    実は、土曜日の朝、大火事と洪水のシーンがある「王瀬の長者」の劇を上演すべきかとても悩んだ。
    今、目の前に起こっていること、そのものの劇なのだ。
    私は、迷い、苦しんだ。
    本当に本当に想定外の状況設定なのだ。
    しかし、リハーサルを観て、心が決まった。
    この劇は、今こそ魂を込め、涙を込めて、演ずる必要がある劇だと想ったからだ。
    ご批判は当然あることは覚悟だった。
    しかし、私たちの演劇を通した祈りが、
    ぜひぜひ届くべき人たちへ届いて欲しい。
    劇団員・スタッフ一同。本当に涙を流しながらこの役を演じた。

    劇中で私は二度大水に向かって飛び込み、二度死んだ。
    そして、そのたびに奈落の底から復活をした。
    疲れた。疲れた。ぼろぼろだった・・・・・。
    私は、舞台下の通路を通りながら、悲しくて悲しくて仕方なかった。
    感動ではなく、悲しみだった。

    午後1時からの公演を終えて、みんなが去ったステージの袖で、
    泣いた。泣いた。
    人間には涙があるんだ。
    人間には涙が必要なんだ。
    人間はもっともっと人のために熱い涙を流せるんだ。
    この涙は、私の人生を一変する涙だった。

    最後に舞台からこの劇団の想いを語らせてもらった。
    そこで気づいた。
    忘れていたのは、この「涙」だったのではなかったかと。
    もっと泣こう。もっともっと人の悲しみや寂しさのために涙を流そう。
    泣くことは、みっともないことではけっしてないんだ。
    泣くことで人は、人に戻るのだ。

    私たちにとってかけがえのないものは、
    「命」と「絆」と「涙」なのだ。
    私は、劇の公演の間、どれだけ泣き続けたことか分からない。
    いつの間にか、クマさんはいつでも泣いている人になってしまった。
    今も泣いている。涙が頬を伝い、落ちる時温かいのだ。
    涙とは、人の心の姿なのではないだろうか。

    宮沢賢治さんも良寛さんも涙の人だった。
    デクノボウトヨバレ ホメラレモセズ クニモサレヌ
    ソウイウヒトニ ワタシハナリタイ
    もっともっと日本中で涙を流そう。
    涙でもっとつながろう。

    無念にもこの災害で亡くなられた人のご冥福を心から祈ります。
    ただ涙です。滂沱の涙です。

    追伸:今走りながら気がついた。
       人は泣くことで、立ち上がれるのだ。
       泣くという字をよくよく見て欲しい。

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