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  • from: クマさんさん

    2011年06月18日 06時41分39秒

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    新たな旅に向けて

    本日トニー賞の授賞式。
    まったくこれまで関係なかったが、
    このプロードウェーのミュージカルは、とにかく凄いの一言だった。

    たった今、録画していた「メンフィス」を観た。
    ヒューイという反逆児を演じた役者に圧倒された。
    人間が人間に震える。
    絶唱する姿に魂が感動する。
    やりきっている。生き切っている。燃えきっている。
    それをダイレクトに感じ、感動し、涙し、
    最後はスタンドオペーションで役者さんたちの熱演に感謝する。
    たった2時間。それが人生。
    舞台のもつ絶大で不思議で熱い力にいつもいつも魅せられた。

    舞台を創ることとは、一体何だろう。
    私はオリジナルの脚本を書く人だ。
    ベースになる物語や人生のドラマは存在していた。
    そこから伝えるべきテーマを見つけ、物語として紡いでいく。
    題材が決まり、テーマが決まると、
    それを演ずる役柄を考える。

    役者さんを想い浮かべながら、台詞を書いて行くと、
    初めてその役に命が吹き込まれ、その人らしさで存在するようになる。
    悲しみを語る。怒りを語る。愛を語る。裏切りを語る。絶望を語る。希望を語る。
    私は、悲しみの人。怒りの人。愛の人。裏切る人を創り上げる。

    言葉は、その人となる。
    多くは語らない。少なく語り、その語りを受けた人がまた語る。
    まるで布を織るようにして、言葉を織り込み、繋げていく。
    物語とはその文字の通り、物を語ることなのだ。

    私は、そんなに舞台を観ていない。
    私は、ある時大女優の舞台を観て失望したことがあり、
    シェークスピアの舞台を観て、途中で逃げ出したくなった人だった。
    そんな人が、こうして舞台の脚本を書いている。

    とにかく専門家や高い目線からいろいろと言われることも多い。
    私は、いっさい無視をして書いている。
    私は、私の舞台を創りたいからだ。
    その舞台とは何か。それをある日分かった気がした。
    劇団の仲間たちとNST祭りでやすらぎ堤で飲んでいた時のことだった。
    そこにいて楽しんでいる老いも若いも男も女も全ての人が、
    「今日は芝居でも観に行くか」と言って、
    気楽に気軽にごくごく当たり前に劇場に来れる演劇なのだ。

    歌が在り、笑いが在り、涙が在り、人生が在り、慰めと癒しとが在る。
    観た人が終わった時に、何だかちょっとでも生きる力をもらった気がする演劇。
    あたたかい拍手が鳴りやまず、出演者も観客も泣ける演劇。
    私たちはまさにそんな時間を共有したくて、あの劇場に行くのではないだろうか。

    playは、「祈り」でもある。
    あの「メンフィス」の主人公ヒューイの破天荒な人生を観て、
    「反逆児はいつか飽きられる」
    「世の中は既にお前がやっていたことが当たり前になったんだ」
    と言われ、テレビ局から追放される彼を観て、
    やっぱり何だか泣けてしまうのだ。

    それでも彼は音楽から離れられず、
    立った一人のリスナーのラジオのDJをやって細々と生きている。
    そこに大スターとなった昔の恋人が突然訪ねて来る。
    「今夜メンフィスでコンサーがあります。来てください。」と。
    しかし、自分を裏切ってニューヨークへ旅立った彼女を許せず、
    行かないと宣言した。
    さてさて、ラストはどうなるか。
    体が震える感動が待っていた・・・・・。

    目指すは、プロードウェーだ。
    山ノ下の片隅に生きるヒューイは、
    そんな夢をもってこれから新作に取りかかる。
    これから何カ月も頭の中は、その作品の舞台となる。
    辛く、険しく、厳しい旅だが、感動的なラストがきっと待っているはずだ。

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