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from: クマさんさん
2011/07/10 09:22:39
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山に帰る
いやはやどんよりと疲れている。
昨日は暑い中、群馬の白根山に登山してきた。
コマクサが満開で、地元のウォーキング大会が開催されていて、
何とも超満員な山だった。
山賊の人たちと久しぶりの山行は、私の心と体を山モードの原点にリセットしてくれた。
平均年齢62歳の山賊たちだ。
私が32歳で始めた山岳会だから、もう20年以上の仲間たちだ。
山を続けて来て本当によかったなぁと、しみじみ想えた。
ハイキング程度の山だったが、2000mを越えた草原で風に吹かれていると、
「山に帰って来たなぁ」と、感動が湧きあがって来た。
その風の香りに山があった。
時折吹く涼しい風に、心地よく身を委ねながら一歩一歩山を登山道を歩いた。
どれだけ山に登ったことだろう。
そんな思い出の山行が話題にのぼる。
みんな若かったものだと、ちょっと老けた仲間たちと自分を見て想ったものだ。
早朝5時に海老が瀬のKさんの家まで、
背中にでかいリュックを背負って自転車で出かけた。
帰りもやはり自転車だった。
藤見町を登山のリュックを背負って自転車に乗っているクマが走った。
しかし、こんな楽しみができることが何よりもの幸せだった。
登山は本格的に始めたのは、20歳の頃からだ。
東京に居た頃は、独りで奥多摩の山や、山梨の山に登った。
新潟に帰ってきてからは、友人たちと「越後ハイキングクラブ」という社会人山岳会に所属し、飯豊を登った。
30年間以上登りながら、大した山も登っていないが、
山が私を鍛え、育ててくれてきたと感じている。
山の仲間は一生だった。
そして、山もまた一生の友なのだ。
山に登り、稜線を歩き、風に吹かれ、行く雲を眺める。
六根清浄。まさに命の洗濯だ。
つまらないことでくよくよしている自分がとてもちっぽけに想われる。
山はいつでも無言で私を迎えてくれた。
暑さの中でも、すさまじい風の中でも、しんしんと降る雪の中でも、
私はそれでも黙々と山頂を目指して歩き続けた。
そんな山の数々を思い出すにつれて、その時御同行した仲間たちの笑顔を思い出す。
独りじゃない。
大自然の中を歩むちっぽけな蟻たちは、
それでも助け合い、励まし合って頂きを目指してきたのだ。
死にそうになったこともあり、動けなくなり助けてもらったことも何度もあった。
だから、ここでこうして生きていられる。
「続けて来てよかった」と、
第二の人生を歩む諸先輩たちを見ながら、
改めてそう想った。
「山に帰る」
私は、草津の温泉に入りながら、そう心に決めていた。
それにして、山頂で飲む菊水と風呂上がりの生ビールは、格別だった。
追伸:本日の「にぽにぽ」に「なじら家」でのコンサートの様子が出ている。
劇団員のTさんや、Hさん、Oさんが写っている。
「山ノ下なじらね音楽市場」のお知らせも出ている。
ぜひご覧あれ。
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