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  • from: クマさんさん

    2011年09月09日 06時04分13秒

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    ドキュメンタリー

    昨日NHKのドキュメンタリーで、
    津波で妻と子、父親を失ったKさんのことを伝えていた。
    無事だった長女は岡山の妻の実家に預け、
    彼は単身で福島に残り、妻たちの遺体を捜索する日々だった。

    福島第一原発から半径3キロ圏内である為に、
    その地には立ち入ることができなかった。
    3か月以上も遺体の捜索が出来ず、
    行方知れずのまま、焦りと苛立ちの日々が続いた。

    そんな中で自衛隊による遺体捜索が始まり、
    短時間での家族の捜索も許可された。
    妻が乗っていた軽自動車が発見され、
    その中から妻の免許症が発見された。
    しかし、妻の遺体はどこにもなかった。

    父親らしき遺体が発見された。
    新沼賢治の携帯ストラップが手掛かりとなった。
    DNA鑑定の結果、父親だと分かった。
    そんな中で、とうとう妻の遺体も発見された。
    それはいわきの沖合で収容された遺体だった。
    DNA鑑定で、妻であると判明した。

    しかし、幼い妹がまだ発見されていない。
    懸命にその姿を探そうとするが、放射能が家族たちを阻んでいた。
    もはやここには再び戻っては来れないだろう。
    遺体が発見されるまでは、死を受け入れられない父親の気持ち。
    彼は例え高線量に被曝しても、子どもの捜索をしたいと切に想っていた。

    いったい誰が放射能性物質をこの世に創りだしているのだろうか。
    いったいどんな人間がそんな危険な物質を放出させ、
    放射能汚染させているのであろうか。
    そして、今も処理することすらままならない大量の放射性物質が日々量産されている。

    この問題は、電力の問題ではなく、
    放射性物質の問題なのだ。
    自分の家族の遺体捜索すらままならない現状がある。
    自分が生まれ育ち、家族と共に生きたかけがえのない思い出のある土地に住めない現状が在る。
    この問題は、水俣病と同じ視点から追求すべきものだと私は想っている。

    死者は帰らない。
    しかし、長女が母と妹に書いたメッセージに、あることを私は教えられた。
    彼女の心の中では、母も妹も今でも生きているのである。
    その心の母は、今でも生き残った彼女に語りかけ、しっかりと守っていてくれている。
    妹は、笑顔で大好きなお姉ちゃんのそばで遊んでいるはずである。
    死者は死なない人となり、大好きな人の心の中に帰って来ている。
    長女は、その確かさを感じ、メッセージを書いていた。

    実は、10月上演の「王瀬の長者 復興編」のテーマは、
    反原発と死者(見えない世界)との交信だった。
    何故この物語を書いたのか、ぜひ劇団の人たちにこの番組を観てもらいたいと願っている。
    ここで生き残った父親の気持ち、その怒りと悲しみと慰めを表現できれば、
    きっと被災された人たちの少しでも心の救いとなると信じている。

    復興とは、魂の復興なのである。

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