二日間走った。
土曜日は日和山まで走った。
それでやっと体重を少し減らした。
運動で痩せることは無理なのだと、ここ何年の挑戦で理解できた。
つまり、食べるカロリーと消費するカロリーとの足し算・引き算でしかない。
食べないわけにはいかないが、食べるものと量とは選択できる。

人間ドックの結果が帰って来た。
要再検の記号ばかりだ。
とにかく数値的にはほとんど成人病の病人である。
ただし、今は自覚症状が乏しいのであるから、
健康を回復するのは、今ここでの努力なのだ。

仲間のＨさんも挑戦している。
私はグラフにその日の体重を記録している。
若干だが落ちると気分が良いものだ。
ささやかな目標であっても、こうして続けて少しでも効果があると、
それなりに達成感があるものだ。
今回だけは、健康がかかっているので究極の数値を目指すつもりだ。

昨日、シルバーホテルで、プロフェショナルなｊａｚｚコンサートがあった。
バンジョーの世界的な奏者とトランペットとサックスと、
そしてベースにドラム。
このメンバーの立ち姿と醸し出す大人の味がとてもいいのだ。
「役者が揃っている」という言葉がある。
まず、役者は雰囲気であり、登場するだけで人を惹き付けるオーラーなのだ。

テクニックが素晴らしいだけでなく、その音に深みと渋みとを感じさせた。
大人たちが、大人たちのためにｊａｚｚで遊んでいる感じがとてもよかった。
「遊び心」は、役者さんには必要なのだ。
役者の場合は、台詞の音である。
その人がその人らしく人生を語るだけで、立派な演劇になるではないか。
そんな大人の役者さんによるユニットが面白いと私は想った。

実は、減量の目的は、健康的な体を取り戻すだけではないのだ。
私の中でふつふつと役者に対する憧れと言うのか、
役者をやってみたいという希望と言うのか、
そんな気持ちが生まれているのだ。
脚本家は、音楽で言えば作曲家かもしれない。
しかし、この大人のｊａｚｚバンドのように、
心から楽しめるのは、表現する喜びを現場で感じられる人なのだ。

「役者は、三日やったらやめられない」そうだ。