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  • from: クマさんさん

    2011年10月12日 06時30分19秒

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    劇が終わった

    さてさて、ほとほと疲れ果てた。
    私は、3回の公演を全て客席で観させてもらった。
    そのたびに、発見があり、驚きがあり、感動があった。
    本番でめきめきと進化する役者さんたちに、
    とにかく凄いと感ずるばかりだった。

    やっぱり脚本とは、台本に過ぎないものだった。
    書かれた台詞とト書きとは、文字にしか過ぎなかった。
    創造の中の世界が、こうして演出家と役者さんに委ねられると、
    奇跡のような物語の世界になってしまう。
    作者である私が心を震わす。
    涙が止まらない。
    その瞬間のために、これまでの長い長い稽古の月日があったのだ。

    「感動しました。」
    涙目のお客さんが、私に声をかけてくれた。
    「いかったよ。」
    そう言った途端、感極まって泣き出す人もいた。
    役者さんの見送りでは、温かな声がきっとかけられたに違いない。
    これが私たち「座・未来」の劇なのだ。

    「劇の力を知りました。」
    そんなメールが届いていた。
    演劇の面白さと醍醐味とを、1時間40分で伝えたい。
    お客様を感動させ、劇場の外に出る時には、何か生きる力を与えたい。
    涙を流し、時には怒り、時には笑い、そして、考える。
    劇とは、そんな力をもっているものである。
    心が動く。それが「感動」というものだった。

    そして、全てが終わり、幕が降りた。
    その夜の反省慰労会で、残念ながら辛い出来事があった。
    人は、いろいろな考えや思いを持っている。
    「脚本家は、黙らねばならない。」のだそうだ。
    私は、力が一気に無くなった。
    私は、この劇をもっともっと素晴らしいものにしたかった。
    本番後には、一人一人の役者さんに声をかける。
    感想を伝え、演技を褒める。そして、次の本番につなげる。
    しかし、これが出来なくなったなら、私には劇を創る意味が見い出せない。

    昨日は、ほとほと疲れた。
    そして、ほとほと虚しくなってしまった。
    この虚しさは、当分私の心から無くならないと思っている。
    祭りの後の虚しさとは違うようだ。
    これは人の心に対する虚しさなのだ。

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