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  • from: クマさんさん

    2011年11月25日 06時04分51秒

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    尊厳を忘れず

    大きな仕事がひと段落した。
    どんな役割を果たしたかと言えば、目立たない縁の下の仕事だった。
    サポートすることが私の役目だ。
    大変な仕事をしている人たちを陰で支える。
    この年になり、そんな仕事が自然体でできるようになった。

    俺が、俺がではなくなった。
    自分ができることはやろうと思う。
    また、人の役には少しは立ちたいとも思っている。
    しかし、率先して改革をとは思わなくなった。
    そんな欲がだんだんなくなってきている。

    大それたことも考えない。
    出来るだけの範囲で、出来そうなことにチャレンジしている。
    来年度は、それはそれなりに大きなイベントを控えているが、
    それも自然体で、ゆっくりと、のんびりとやって行きたい。
    自分に出来ることは、限られているからだ。

    しかし、よくよく考えてみると、今こうしてあることは、
    予定され、計画されていたことなのかも知れないと想うことがある。
    どこかで選択肢を間違ったり、何かを躊躇して思いとどまっていたら、
    ここには立てなかった気がするからだ。

    この人生と言う無数の座標軸のこの一点にかろうじて立っていることは、
    ある意味天恵であり、天の配慮であったのだと思っている。
    俺が、俺がと息まいていなくとも、
    あらゆることは、あの信濃川の流れのように行くべきところに行き着くようなのだ。

    「今日だけは、生きよう。」と思っている。
    辛いなぁと感じ、嫌だなぁと思う。
    それでも、そんなおかげで私は差別や偏見を受けている人を想い、
    少しはその人たちの心の痛みに同化出来る。
    人は、生きている間にたくさん辛いことや、嫌なことに出会うが、
    そんことで、人はやっと初めて人の心の痛みを分かる人になる。

    病んだ人でなければ、病んだ人の苦しみは分からず。
    死を想った人でなければ、死に向かう人の恐怖は分からず。
    苦労した人でなければ、辛い日々を送っている人の心の重みは分からず。
    家族や友と喧嘩した人でなければ、その後悔と慙愧に堪えぬ想いは分からないものだ。

    よく母が言っていた。
    「優しさは、人には教えられない。」
    人は、言葉では教えられないのだ。
    優しさとは、やはり「憂い」を経て来た人だけが気づく人間らしさなのだろう。
    あの人は、とても優しい人だ。
    しかし、よくよくその人の人生を聴くと、悲しい物語に満ちていたりする。
    やっぱり人に優しい人は、辛さや悲しさを持ちつつ生きている人なのだ。

    しかし、私は、残念ながらそうではない人と出会うことがある。
    その人によって、相手の心が傷ついていても平気で、
    なおもっとやっつけようと意地悪に想う人である。
    「優しさは、人には教えられない。」のだ。

    俺ががなくなってしまったのは、そういう人に出会ったからでもある。
    「言っても無駄だ。」「その偏見は変わらない。」「私のことを嫌いなのだから仕方ない。」
    しかし、その時虚しい脱力と共に、
    私は世の中からそうされてきた人たちの心の叫びを聴いた気もした。
    理不尽な差別と偏見とは、こんなにも人を苦しめるものなのかと。

    先日、アメニモマケズを改めて読む機会があった。
    そして、賢治もやっぱり悲しみの人だったんだなぁと改めて想った。
    しかし、そこで私たちは、その差別や偏見に絶対に屈してはいけないのだ。
    人間が、人間たることは、人間としての尊厳を失わないことなのだから。

    悲しみと尊さとは、隣り合わせの隣人なのだ。

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