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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2011年12月30日 19時00分01秒

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    かけがえのない人たちに

    突然、成り行きから屋根裏の物置の大掃除となってしまった。
    独りで屋根裏に籠り、手つかずだった荷物を整理し、
    段ボールを開けて、中の物を出して、整頓していた。
    そしたら、家族の懐かしい物に出会い、しばし感慨深くそれを見つめていた。
    私たちの家族の歴史がここにあり、20年以上の年月がここに過ぎ去ったのだ。
    元には戻らぬ、大切な時代であった。

    長男が来ていた小さなトレーナーが出て来た。
    次男の書いた自由帳が出て来た。
    それを見ていると、あの頃の二人の顔が思い出された。
    この二人は、今も私の宝物である。
    「宝物。宝物。」と言って育てて来た。
    「いい男になれ。」と、お風呂ではいつも二人をピカピカに磨いた。
    馬鹿な親父たったが、徹底的に可愛がった。
    とにかく、好きで好きでたまらなかった。
    なのに・・・。今は親父は寂しく屋根裏で、思い出の品々を見つめるばかりだ。

    もし、愛する人と死別したら、どんなに悲しいことだろう。
    この大晦日とお正月には、
    そんな自分にとっての命より大切にしていたかけがえのない人との辛い辛い別れをした人たちが、
    東北の被災地にはたくさんいるのだ。
    私には、長男も次男も思い出の品と共にここに居てくれる。
    ありがたいなぁと、涙が流れるが。
    この年の暮に、もう一度逢いたいと切に願う人たちがたくさんいるのだ。

    去年の大晦日やお正月には、その家族は一緒に団欒をしていたはずである。
    しかし、一年後の今日は、その人は居ないのだ。
    その喪失感とやるせなさとに、私は胸が痛くなる。
    泣いても、叫んでも、祈っても、その人は帰ってきてくれない。
    写真をや思い出の品々をじっと見つめて、語りかけるばかりなのだろう。
    何も言えない。何も慰めにはならない。
    でも、愛する想いは絶やしてはいけないのだろう。

    その人のことを忘れたら、人は人としての心を亡くすのだ。
    心は愛なのだから、いつまでも生きてる限りは忘れられないのだ。
    屋根裏で出会ったノートに私は心が熱くなった。
    しかし、震災にあい、家族を亡くした人たちにとって、
    この大晦日とお正月とは、自分の心の鎮魂の日々ではないだろうか。

    何も言えない。
    みんなそれぞれかけがえのない宝物の家族だったのだから。

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