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  • from: クマさんさん

    2012年02月19日 21時53分09秒

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    ペンキ職人の親方の深い話 その4

    「親方、親方の話を聴いていたら、一つの劇を創りたくなりました。」
    「そうらかね。何かの足しになったら嬉しいてば。」
    「例えば、こんげな劇はどうでしょうか。」
    「話してみた。」
    「ある劇場の前に親方が座っているんです。」
    「それで。」
    「お客はいろいろな想いをもってその劇場で上演される悲劇を観に行くんです。」
    「・・・。」
    「ところが、親方に呼びとめられる。」
    「私が、その人たちに何かを話すんかね。」
    「そうです。今、私に話したような話を語り始めるのです。」
    「それっ、面白いね。」
    「親方は語ります。その人だけの物語を。」
    「そんげなこと、できるわけねぇろ。」
    「いやいや、親方には出来るんですて。その物語は、その人のためだけに神様が用意した物語です。」
    「どんげな話か、私も聴きたいものだね。」
    「お客は、その物語を聴いて涙を流します。お客は、その物語の中に自分の人生を観ます。」
    「ほぅ、人生をねぇ。」
    「そして、これでよかったんだと、思うんです。これしかなかったって、安心するんです。」
    「ふぅーーん。そうかね。」
    「そうなんです。親方の語る物語がその人の心をピュアホワイトに変えてしまうんです。」
    「私の語りがねぇ。」
    「お客は、親方と出会い、親方の物語を聴き、安心してやり直します。」
    「へぇっ、面白いね。」
    「だから、その夜の劇場はガラガラなんです。」

    私は、親方に一つの提案をした。
    「心の物語を贈る少女っていう劇はどうですか?」
    親方は、ただ深い笑みをもって私の愚かな提案を受け流すだけだった。

    このペンキ職人の親方は、小学3年生の女子なのである。

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    さけ

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