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  • from: クマさんさん

    2012年02月24日 22時54分58秒

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    満月の温もり

    風邪をひいて二日間ダウンだった。
    それよりも、月曜日から激動の日々だった。
    己の無力をひしひしと感じ、何も出来ぬ日々だった。
    私とかかわりなく、私の思惑とは全く関係なく物事は展開して行く。
    それは、それで当たり前のことなのだが、
    ああっ。疲れた。疲労困憊とはこのことだった。

    その渦中に悟ることがある。
    じたばたするな。
    そうなのだから仕方ないのだ。
    それをどう受け止めるかなのである。

    その気づきが、己の無力感となっていく。
    例え、私が吠えたとしても、叫んだとしても、願ったとしても、頭を下げたとしても、
    変わらない。
    それが、現実なのだ。

    ぼろぼろになり、心傷つき、空しさを胸に、引きずるように帰って来る。
    発泡酒を呑み、菊水一番搾りを呑む。
    あらゆることは、私の手の中にはなく、それぞれの人たちの想いと感情と我儘の中にある。
    止まれとも、違うとも、おかしいとも言えない。
    その現実を前に、茫然と立ち尽くす。

    後は、こちらの心と気持ちと感情の処理なのだ。
    まず、慰めよう。まず、自分に語りかけよう。
    でも、でも、余りに悲しく、切ない時は、その人たちに会いたくなるのだ。
    何も言わない。それだから、何かを語り、伝え、分かち合える人たちに。
    ぼろぼろになった時、その人たちに切に会いたくなるものだ。

    それが、夕焼けであったり、満月であったり、飯豊山であったりする。
    頼む。傍に置いて下さい。ここに居させてください。
    熱があり、苦しむ最中にも、やっぱりその人たちを想う。
    そこは、永遠の安らぎの場所だった。
    どん底で這っている時、私はその満月の光の中にこの身を曝す。

    傷ついた心と体とは、その満月の光のあたたかさで、温もっていく。
    安らぎとは、その許しの光に抱かれる時に感ずるものなのだ。
    ぽろぼろになったら、満月の光にこの身を委ねる。
    じっとして、そっとして、その温もりを頬に感ずる。

    全てのことは、私の想いとはかかわりなく、それぞれがそれぞれとして自己主張をしてくる。
    私はただただおろおろと翻弄されつつ、無抵抗にその激流にこの身を投じる。
    それしか私の生きる道はなく、それしかそれぞれに真実の心もて応える術はなし。

    私はデクノボウとなり、おろおろと何も出来ない無為な人となる。
    激流の中で私は、それが私のそれぞれの人に対する私からの愛なのだと想い、耐えて、しのぎ、涙を流す。
    どうしてあんな馬鹿が生きているのだと、嘲笑されても、私は私のまま生きるつもりだ。
    そんな日々に、やっぱり疲れる。
    ああ、駄目だなぁと、自分のことを哀れに想う。
    だから、夕日を浴び、満月の光に照らされ、温もりを頬に感じたくなってしまうのだ。

    ああ、ここに居たら許されるのかもしれない。
    私はしばしその光の温もりの中で目を閉じて眠る。
    大いなる悲しみと、大いなる慈しみとが、
    このぼろぼろの私にそれでいいのだと語りかけてくれる。
    そうか。そうだったんだよね。それでよかったんだよね。
    その光に抱かれて、このぼろぼろの魂は自分と向き合う。

    疲労困憊。再起不能。絶望の深淵。
    その闇にも月の光は照るものだった。
    その光を手のひらに受けると、かすかであっても温もりを感ずるものだ。
    その温もりさえ感じられたら、人は今日を生きられるのだ。

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