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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2012年04月29日 16時15分43秒

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    長男は太鼓の師匠

    太鼓叩いて来たぜよ。
    昨日の宵宮から、テーピングとサポーターをはめて、
    とにかく血が騒いで仕方なかったので、
    無理をしない約束で、ゴーサインを自分で出した。

    撥を握るとテーピングのために違和感があったが、
    とにかく叩けることだけで満足だった。
    痛みは残っていても、Cさんが言うように酔っ払えば麻痺してしまう。
    ドンドンと叩き始めたら、やめられなくなってしまった。
    右手のサポーターに、祭りの仲間は、
    「パチンコやりすぎじゃないの?」と言った。
    「タイヤを交換する時に・・・」と事実を言ったら笑われた。
    年だっけ仕方ないんてば。

    長男が一番太鼓に入った。
    私にこの超重たい滑車付きの太鼓を押させないために、
    彼が太鼓を押してくれた。
    私が太鼓を教えて可愛がったHやIも交代で太鼓を押した。
    「こんげに重てかったんけ。」
    十何年の私の苦労をやっと分かってもらえたようで嬉しかった。

    「ほれ、代わるて。」
    私が長男に代わって、クレージーな太鼓を叩き始めた。
    トランス状態。とにかくルールもへったくれもない燃え上がる太鼓だ。
    笛に合わせる。そのリズムと心とがしっくり行くと至福の時なのだ。
    これは、叩いた者にしか分からない。
    しかし、あまりにも型破りな親父の太鼓は、やっぱり長男には?だった。
    「親父、何してん?」
    彼が叩くと、正統派の昔ながらの名人の響きだった。
    「うまいなぁ」と、親父の私が惚れぼれする。
    彼は、小1からこの太鼓に加わり、万代太鼓のチームにも参加していた。

    「おいクマさん、息子いいね。リズム感あるて」と、太鼓の師匠がべた褒めだ。
    この師匠。絶対に私の太鼓の音色を褒めてはくれない。
    息子に対する誇りと共に、少なからぬ闘争心がメラメラと燃えて来た。
    しかし、私の太鼓は芸術的?で、これは山ノ下の祭りの太鼓ではないと理解されない。
    自分なりに魂込めて叩いていても、やっぱり太鼓は難しい。

    実は、宵宮でこの親父は自信を喪失して、太鼓を思い切り叩けなくなってしまったのだ。
    迷っていた。これでいいのか。私はこう叩きたい。でも、長男が上なのだ。
    親父は、謙虚になって、長男の太鼓の響きにだけ耳を傾けた。
    私のスタイル。長男のトラディショナル。
    しかし、迷いは今日、ふっ切った。

    やっぱり私が叩きたいように叩くことが一番なのだ。
    借りものでもなく、よそものでもなく、自分らしく叩くしか道はないのだ。
    ということで、長男には呆れられながら、本日、私を通させててもらった。
    超気持ちいかったです。

    町内への帰りの太鼓は、長男と二人で叩いて帰って来た。
    一番太鼓を親子で叩ける。
    こんな幸せってあるだろうか。
    小学生の長男を連れて太鼓修行をした頃が懐かしい。
    その長男が大学生になって、戻って来てくれた。
    しがない親父は、未だに太鼓を押して、へたくそな太鼓を叩いている。
    でもね、それを優しく見守ってくれる長男がいてくれるんさ。

    私は、涙が出るほど嬉しいてば。
    「父さんの太鼓、どうらった?」と、恐る恐る聞いた。
    「最後のは、いかったんじゃないの」と、優しい先生なのだ。
    ありがとう。ありがとう。ありがとう。Nちゃん。
    父さんもこれからも太鼓修行を続けるから、
    ぜひ秋祭りにも参加してくれ。

    親父は、ありがとうと書いた封筒に1万円を入れ、
    私の心からの手紙を添えて彼に渡した。
    その分、親父は今月飲み会を減らすぜよ。

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