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  • from: クマさんさん

    2012年05月31日 06時05分35秒

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    限られた時間の中で何をするか

    我が家のことを書いていると、物語りになる。
    毎日、毎日、劇的な出来事は無いのだが、
    ここで起こっている出来事は、どこの家庭でも起こりうる出来事でもあると思う。
    この前、長男にメールをした。

    「たまにはお婆ちゃんに会いに来い。時間が限られてるんだぞ」と。
    そのメールを打ちながら、本当だなぁと改めて想った。
    「時間は、限られている。」
    しかし、それは母に限った事ではないのだ。
    私たち家族一人一人にその言葉は当てはまるのだった。
    無常迅速。生死事大。
    朝に紅顔の人も、夕べには白骨の人となる。
    「確かなものは、何一つない。」
    それが仏教の原点だった。

    母の肝臓の数値が異常だと、近所の医師から本日来るように言われた。
    母は、「肝臓が悪くなったのかね」とぽつんとつぶやいた。
    母は、少し歩くとだるくなって、座って休むようになった。
    母の姿が見えないと、座敷のリクライングの椅子で寝ていることがある。
    母の身体は、服を着ていても痩せすぎていることがよく分かる。
    毎日会っている私には分からないが、
    日々、日々、少しずつ変化をしているのであろう。
    本人に自覚がないことが何よりもの幸いだ。
    「胃の手術って怖いね。体重が全然増えないんだよ。」

    昨日、妻の病院に叔母や従兄弟たち5名が見舞いに訪れてくれた。
    あれだけ元気ではつらつとしていた叔母たちが、既に80歳を越えていた。
    妻は、再手術の結果、少しずつではあるがリハビリにより、
    指が数ミリ動くようになった。
    しかし、神経を長い時間圧迫していたので、痺れは消えていなかった。
    ギプスで固定されている左腕が痛々しかった。
    「動くようになるのかなぁ」と、焦りがあった。

    そんな妻の不安に対して「大丈夫。大丈夫」と、K叔母の言葉は力強い。
    母の癌の事を知っているのは、このK叔母だけである。
    私にはこうして何でも相談できる頼もしい叔母たちがいることがありがたかった。
    しかし、この叔母たちともこうして病院の食堂で談話しながらも、
    やっぱり「時間は限られている」ことを悟ってしまう。

    外来の駐車場から、この病室までは気の遠くなる距離だった。
    足を痛めているS叔母には、帰りにまた歩かせるわけにはいかない。
    私は従兄弟と一緒に駐車場に向かい、車を入退院の玄関まで回した。
    改めて車に乗る叔母たちを見た。
    やっぱり「時間は限られている」のだ。

    母も、叔母たちも、私を頼りにしてくれる。
    せめて私の限られた時間の中で、
    母や叔母たちに恩返しをできることを祈っていた。

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