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  • from: クマさんさん

    2012年06月10日 09時21分33秒

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    2日(土) 主夫業

    さて、それから私の朝食と夕食作りが始まった。
    料理は好きな方だった。
    茶碗や皿を洗うことも苦にはならない。
    ゴミ捨ては、私の仕事だった。

    4時に起きた。朝食の準備をするためだ。
    目が覚めるのは、日の出と同時だった。
    まず、前夜に洗っい乾いた食器を食器棚に片付ける。
    釜に米の分量に見合った量の水を入れ、炊飯器のスイッチを押す。
    マナ板を取り出し、冷蔵庫にある野菜を使って、味噌汁の具を作る。
    朝からマナ板を包丁を叩く音が心地よい。

    次男の好きなものは、母から聞いた。
    ほうれん草を軽くゆでて、コーンと一緒に炒めるのだ。
    せっかくだからサイドサラダを作るために、キャベツのみじん切りにする。
    グレープフルーツを食べやすいように工夫して切る。
    私のためには、安い鮭の切り身を魚焼きに入れてガスを付ける。

    テーブルに食器を並べ、箸を置く。
    我が家が誕生してから営々と繰り返されて来た朝の仕事とは、
    こんなにもいろいろとあり、大変で、苦労の多いものだとは知らなかった。
    実は、私がこの掲示板を打っている時、母や妻がこの家事をしていたのだった。
    「お父さんはいいよね。そうして自己実現が出来て」と、妻に言われた。
    私は、やっとその意味の重さが分かった気がした。

    オムレツに挑戦している。
    卵料理はなかなか温度や焼き加減が難しいものだ。
    次男は私の作った野菜炒め等の料理を残すこともある。
    「食べて欲しいなぁ」と、私の想いは一応伝えるが、
    オリーブオイルやバターの油が強かったり、味付けが濃かったりして、
    彼は少し食べてやめてしまうのだった。
    私は、その残りものを食べて、何がよくなかったのかを研究をした。

    料理とは、作る人の為にあるのではなく、食べる人の為に在るのだ。
    そんなに当たり前のことを、次男から教えられた。
    日々、研鑽あるのみだった。

    6時前には、ランに出かける。
    それは、お地蔵様にお参りするためである。
    何だか母が病気になってから、
    お参りしないと何か忘れ物をしたみたいに気になって仕方なくなった。
    叔母が毎朝5時頃、焼島地蔵尊にお参り行く姿を見ながら、
    感心なもんだなぁと他人事のように思っていた私だ。
    その私が、お地蔵様に毎朝お参りしている。
    人は、変わるものである。
    やっぱり呼ばれているのだなぁと、つくづく感じた。

    7時に次男と父に朝食を食べてもらい、私は洗濯機を回す。
    朝食の後始末をし、食器を洗い、テーブルをふく。
    それからベランダの洗濯物を取り込み、本日の洗濯物を干して行く。
    たたんだ洗濯物は、それぞれのタンスにしまう。
    それから、9時には父のデイサービスのお迎えだった。
    毎朝、闘いだった。不登校の子どもの保護者の気持ちがよく分かる。
    とにかく「行かない」と言い張り、動こうとしない父を非情にも動かし、必要な荷物を準備してバッグに入れる。
    それから、無理矢理に玄関に立たせ、靴を履かせ、庭に出てお迎えを待つ。
    これだけで30分間以上はかかるのだ。
    ここまでの心労は計り知れないものがある。

    父を送りだすと、どっと肩の重荷が降りるのだ。
    たった独りのダイニング。
    ほっと一息ついてお茶を飲む。いつもは母がこのお茶を淹れてくれたものだった。
    そうこうするうちに、そろそろ病院に行く時刻となってしまった。
    既に時計は10時近くになっていた。

    4時から起きて10時まで、何と6時間の家事労働なのだった。
    主婦の皆さん頭が下がる。主夫をやって初めて分かった。

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