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  • from: クマさんさん

    2012年06月13日 09時05分26秒

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    12日(火) その日が来た

    昨日のから書こう。
    12日(火)お昼に私が病室に行ったら、母がぐっすりと眠っていた。
    「ばあちゃん。ばあちゃん。」と声をかけるが反応はなかった。
    いつもは私が行くことを心待ちにしているのか、
    目を開けて「ああ、兄ちゃん」と話してくれる。
    「おかあちゃん。おかあちゃん。」とも呼んでいた。
    しかし、まったく反応が無く、ただ薄眼を開けて天井を見ているだけだった。

    私は心配になり、看護師さんに様態を伝えたる
    「午前中は、先生が来たら先生と言って話していたんですがね。」とのこと。
    点滴と疲れのせいで深い眠りについているのだろうとは思いたかったが、
    そのまましばらく様子を見ていても、何の変化もなかった。
    「Nちゃんが来たよ。婆ちゃん。Nちゃんだよ。」
    嘘ではあったが、孫の力のすさまじさを知っているので、次男の名前を出した。
    駄目だった。
    目も開けなかった。口を少し開けたまま、息だけは静かに続けていた。

    見守ろう。
    私は、そんな状態を物見山に住む叔母に伝え、来てもらうことにした。
    叔母は慌てて駆けつけた。
    母の名前を耳元で大きな声で呼んでくれた。
    何も反応はなかった。
    母は、すでにここには居ないのかも知れないと思った。
    母は、どこに居るのだろうか。

    私は、時が迫っていることを感じた。
    呼びかけても何にも反応はしなかった。
    その声は聴こえていると聞いたことがあるが、母は声を出さなかった。
    最後に話した言葉は何だったかと思い浮かべた。
    もっと一緒に居て、話をしてやればよかったなぁとも思った。
    でも、母は、ここ(私の胸)に居てくれる気がした。
    見える母はここで呼吸をしているが、
    見えない母は、私の中で笑顔で生きていてくれるのだ。

    担当の先生が来てくれた。
    おしっこの量が少なく、腎臓をやられている可能性がある。
    血圧は150代で安定している。
    意識はこのまま眠ったまますーっと逝くこともあるし、一時回復することもある。
    いよいよだね。
    私とS先生は二人で見つめ合い、何かをお互いに確認し合った。
    私は深々と先生に「ありがとうございました。お願いします。」と頭を下げた。
    S先生は、医は仁術の実践者だった。
    深く深く母を愛し、心配してくれた人だった。

    さて、ここで問題が起こった。
    それは、父を母に会わせるかである。
    信じられないだろうが、奇跡のような話をする。
    それは、父が6日(水)から救急車で運ばれて、
    このK病院に入院しているのだ。
    つまり、我が家は家族の内三人が入院しているという状況となってしまったのだ。
    人生は、人の予想を遥かに超越した試練を人には与えるものである。

    父は、三か所の脳梗塞だった。
    それも一か所は生命を司る小脳の部分だった。
    彼は、確かに運があり、その脳梗塞の位置が微妙にずれていたので一命を取り留めた。
    しかし、処置室で大暴れをした。
    病室では興奮状態で「帰る。帰る。」と大声を出し、点滴の管を抜こうとしていた。
    認知症が一気に進んだかと絶望のどん底となったが、
    誰でもなる症状だと聞かされて安心はした。

    そんな父が入院して一週間なのだった。
    母は、4階の病室で、父は3階のナースセンター脇の病室だった。
    お互いに同じ方向に枕を置いて寝ているのには可笑しくなってしまった。
    この夫婦、ただ者ではないのだ。
    母は、日ごろから父を置いて死ねないと言っていた。
    父は、母より一日でも早く死にたいと願っていた。

    その夫婦が、母の最期が近づく時に同じ病院に入院しているのだ。
    きっと母が心配で、父のことを呼んだのだと思っている。
    但し、母には、父の緊急な入院について知らせていない。
    母は、未だに父がディサービスに行っていると安心したまま、意識が薄れて行ったのだ。
    その父を、やはり会わせねばならない。
    さて、どうするか。
    とにかく父の担当の脳外科の医師に事情を話して、許可をもらうことにした。

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