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  • from: クマさんさん

    2012年10月28日 15時08分09秒

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    同窓会の夜は更けて

    何故か今日は悲しく、寂しい。
    そんな日があってもいい。
    午前中はずっと布団の中だった。タオの本を読んでいた。
    何とも後悔が見に沁みるとでも言うのだろうか、何とも云われぬネカティブな気分なのだ。

    稽古は回数が少ないために、どうしてもやり切れていない状況だ。
    演出の先生には睨まれている。
    出来ない者の悲哀とでもいうのだろうか。辛いなぁ。

    4年ぶりの同窓会だった。いい話、悲しい話、辛い話いろいろだった。
    かすみ草を育てている彼。親父の工務店を手伝っている彼。保母さんになった彼女。
    親から勘当されている彼。妊娠し結婚し退職した彼女。職を探している彼。警察官になり昇進した彼。
    早朝6時から休日出勤の彼。子どもが生まれたばかりの彼。

    それぞれがそれぞれの人生を生きていた。
    あの頃共に山に登り、駅前の食堂で酒を飲み、語り合った父や母たちにもいろいろな人生があったようだ。
    亡くなった人もいた。離婚した人もいた。病気の療養が長引いている人がいた。
    肝硬変で酒をぴたりとやめた人がいた。山に登り続けている人がいた。

    ああ、私はその話を聴き、隣り人として共感し、自分の想いを語るだけだった。
    ここにも私が出会った人たちがいた。どんな些細なことであろうとも、私が生きたことで何かを感じた人たちだった。
    突然、小学校で誰のことが好きだったか、告白タイムとなった。
    「そうか、そうだったのか。」意外な告白に、やんやの拍手だった。
    私は、ミュージカルのチケットを持って行きながら、一枚も売ることを忘れていた。
    チラシすら配っていなかったのだ。何故か、それが悲しかった。

    いつでも話聴くよ。飲み会があったら声でもかけれて。
    お前たちのことが今でも可愛くて、可愛くて仕方なかったてば。
    「私は、クマさんが好きでした。」この告白には、ひっくり返ってしまったてば。
    帰りに父を亡くした彼女が私の胸に寄り添っていた。
    「辛かったなぁ。辛かったなぁ。」それだけだった。

    何だか想うのだが、私が生きていなかったら、この集まりは存在していない。
    生きると言うことは、たくさんの人生とかかわりをもつことでもあるのかも知れない。
    この子たちのおかげで、北区のミュージカルの原案は出来たのだ。
    生きると言うことは、そうしてかかわった人たちを通して、自分を変えるということでもあるのかもしれない。
    私は、この子たちと出会い、この子たちとビオトープを造り、福島潟で遊んだおかげで、今の私はここに存在しているのだ。
    やはり、この出会いには感謝している。
    願わくばこれから残された人生の出会いは、感謝したい出会いだけであって欲しい。

    それにしてもやり過ぎなのだ。

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