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  • from: クマさんさん

    2012年11月25日 07時33分32秒

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    千秋楽の朝

    初日の緊張感の中、大成功に初日の2回公演を終えた。
    前日、私がソロで歌いだせないためにスコアーが変更された。
    オケは、私が出るまでいつまでも待っている。
    そして、私には好きなように歌わせる。ということだった。
    これは、愛だね。

    私が先生と子どもたちにホタルのことを語るシーンがある。
    そこでジーンとしてしまい泣きそうになってしまった。
    舞台では素になって泣いてはいけないと、私自身を戒めている。
    しかし、あのメロディーとホタルの登場で、やっぱり・・・。
    これは、愛だね。

    2回目の公演の前に、私が気合を入れる担当となった。
    「舞台には既にたくさんのホタルたちがいます。」
    「その魂の声を胸で聴き、その声を言葉にしよう。」
    「想いだけしか伝わりません。」
    それから、全員で手を繋ぎ、しばらく黙して、心の声を静かに聴いた。
    今繋がっている全員で一つの舞台を創るのだ。
    その一体感が安心感となり、信頼感となり、独りではないことへの自信となった。
    これは、愛だね。

    良子先生が亡くなる時、ホタルたちが彼女を迎えに来る。
    美しくとても優しい歌声に、彼女は誘われるように壇上に上がる。
    そこで振り返る良子先生は、笑顔で輝いているのだ。
    私はこのシーンを舞台袖で見上げていて、やっぱり涙が流れてしまう。

    彼女は、分かったんだ。
    自分は子どもたちやたくさんの人を愛し、愛されて生きて来たことを。
    自分は夢をあきらめずに歩き続けて来れたことを。
    そして、この世に自分の想いであり命である「故郷の歌」を残されたことを。
    その歌とは、彼女を通して語った、先人たちの魂の声であることを。
    そして、これが終わりではなく、自分も先人たちの魂と共にここで生き続けることを。
    あの笑顔こそ、旅たちの希望に満ちた笑顔なのだ。

    「故郷の歌」を全員で歌う時、何故か誇らしい気持ちになってしまう。
    やはり、舞台に降りた無数のホタルの想いと願いを、
    私たちが力いっぱい、心を込めて伝えたいと言う熱い気持ちがそうさせるのだと想う。
    この舞台とこの客席とは、愛に包まれている。

    その客席には、母が居る。
    いつも泣きながら、手が痛くなっても拍手を止めない母が居る。
    この物語は、やっぱり母から託されたメッセージだったのだ。

    今朝、母の臨終の夜を思い出した。
    私は、母が息を引き取る時、拍手を母に贈った。
    私は、母の生涯はブラボーだと感じた。
    母もきっとあの瞬間、私たちを見つめて、
    良子先生のような笑顔だったに違いない。

    「幸せだったよ。」それが臨終までの母の口癖だった。

    「春のホタル」の千秋楽だ。
    たった1回。
    その朝に、初めてこの劇の存在が腑に落ちた。
    今は、滂沱の涙で、涙で、画面がぼやけてしまっている。

    こまった。徳田さんは、最初から泣き顔になってしまう。

    この劇は、全てが愛でした。
    本当にこの奇跡を観れない人たちが残念でたまらない。

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