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  • from: クマさんさん

    2012年11月27日 06時41分49秒

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    想いに委ねることで

    「春のホタル」の千秋楽が終わった。
    私は、お客様の見送りをしながら、涙がぼろぼろと止まらなくなった。
    太田小時代の教え子たちが来てくれていた。
    「先生、いかったよ。」
    「そうか、来てくれていたんか。」
    忠志は彼女を連れての登場だった。

    お母さんたちも来てくれていた。
    「せんせい・・・・。」後は言葉にはならない。
    お互いにおんおんと泣きながら握手をして、肩を抱き合った。
    言葉はいらなかった。
    涙とは凄いものだとあらためて想った。
    万感の想いは、涙でしか伝えられないのだ。

    私を見つめる教え子やお母さんたちの目が、真っ赤だった。
    その涙に溢れる瞳を観た時、やってよかったと、つくづく感じた。
    この子たちとこの親たちと出会わなかったら、この劇は存在していないのだ。
    実は、私が原案を書いたのではないのだ。
    この子たちの想いと願いや、伊藤幸一郎さんの熱意が、
    福島潟の自然を守り育てようとしている松木さんたちのロマンが、
    そして、この福島潟の雄大な自然と野生の生物たちが、
    私をこの地に呼んで、書かせた物語だと今も想っている。

    人は、確かに出会いだった。
    私は、北区のフィルを立ち上げて、共に舞台に立つことができたWさんと並んで立った。
    二人は、何だか魂の奥底から湧きあがってくるもので身体の震えが止まらなかった。
    「先生、この空気感てなんだろうね。終わったね。」
    何も言えない。何も言葉にはならなかった。
    泣こう。ただ泣こう。声を出して。ただ泣こう。

    でかい男二人は、ロビーで固く固く抱き合い、声を出して泣き合った。
    人生にこんな瞬間があったのか。
    この奇跡の瞬間に、二人で立ち会えた。
    何に感謝すればいいのだろうか。
    私とWさんとが福島潟で16年前に出会わなかったら、この物語は存在しなかった。
    そして、二人が福島潟に出会わなかったら、
    今のような生き方をしてはいなかったとも想っている。

    打ち上げの会場で、二人の福島潟での出会いと太田小の子どもたちの潟での学びと活動、
    そして、学校ビオトープ「太田の森」、ホタルが復活し、自生したこと等、
    Wさんが、みなさんに語ってくれた。
    私は、良子先生ではないが、その語りの間、
    走馬灯のようにあの楽しく活動した日々のことを思い出していた。
    そして、この物語は生まれるべきして生まれた物語なのだと改めて想った。

    「夢は、叶う」
    私にこの物語の原案を書かせた想いと願いの数々は、目には見えない。
    「もし本当のことが知りたければ、そっと目を閉じてごらん」by「星の王子様」

    劇中での徳田は、子どもたちと大人たちに同じように呼びかけている。
    本当のことは、目には見えない。
    しかし、目には見えないから、それはいつまでも確かに存在するのだ。
    そっと目を閉じると、魂の故郷に帰ることができる。
    すると、美しく青白い微かな光を感ずることができる。
    その微かな光や呼び声に感動しよう。
    そして、それを信じて生きて行こう。

    良子先生は、そうやって愛を学び、一日を生きる生き方を学んだ。
    そして、良子先生は、「故郷の歌」を創ることができたのだ。
    彼女の歌は、彼女を通して歌われた歌である。
    この物語が、私を通してこの世に生まれたように。

    「先生、始まりだね。」
    二次会の二人はもう泣いてはいなかった。
    じっと向き合って、お互いの決意を確認した。
    握手する手の力に、これから始まる新たなる夢の期待を感じさせられた。
    「これから何をする・・・・。」
    きっとそれは、この劇での体験のように、
    私たちは知らされず、私たちが想像できない何かなのだろうと信じている。

    私もWさんも、その想いに全てを委ねるつもりである。

    「奇跡」を2回も起こした男が言うのだから、間違いはないのだ。




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