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親父たちよ

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  • from: クマさんさん

    2013年05月17日 09時07分07秒

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    子どもたちの優しさ

    次男が久々に早起きしていた。
    5時半頃からがさごそと部屋で何かをしている様子。
    妻に聞いたら、何と今日からテストなのだそうだ。
    とにかく勉学を怠り、サッカーで生きている彼であるから、
    親父としては心配しているのだが、
    今は、親父の方が心配される立場になった。

    長男が教育実習のお願いのために、我が家に帰ってきた時のこと。
    とにかく大人になったのか、人の気持ちがよく分かるようになったのか、
    私に気を使い、丁寧な言葉で応対してくれる。
    何をしてやっても「父さん、あれりがとう」の連発だった。
    こうもありがとうと言われると、やっぱり何かをしてやりたくなるものだ。
    先日は五十嵐のアパートまで忘れ物を届けに行った。

    この彼が中2の時、とにかく反抗的で、
    親父としての私にまっこう勝負だった。
    それは、今から思うと私が心が狭く、短気で、
    親父としての面子だけを傷つけられまいと空威張りをしていたからなのだが。
    彼は思春期の真っ只中で、とにかく私に対して反発してきた。
    その結果、生まれたのがこの「親父達よ」であった。

    その彼が、今は一番のダメ親父の理解者だった。
    親父がこんな状況だったら、子供としてはそれは心配なことに違いあるまい。
    我が家はいったいどうなってしまうのか。
    親父はこのまま居ても居なくてもよい人になってしまうのか。
    心配は尽きないと思うが、彼は私には何も言わないのだった。
    ただ「父さん、ありがとう」だけ。

    こんなことを言っては何だが、
    私は、ある意味で長男と次男を尊敬している。
    それは、どうもいつの間にか、彼らは私のことを超えてしまったような気がするからだ。
    確かに、長男の優しさは、労りのような感じがする。
    次男が、どれだけ私に対して反発を感じながらも、
    何も言わず、対決もせず、じっとぶつぶつと言いながら我慢しているのも、
    やっぱり親父を可愛そうだと思っているからかもしれない。
    そして、ああ見えて、やっぱり親父のことを心配していてくれる。

    私は、何も言わないし、何も言えない。
    心でも「お前たちは、お前たちのまま生きなさい」と思っている。
    自分の人生は、自分のものだ。
    私の母がそうだったように、本人のやりたいことをとことんまでやらせるつもりだ。
    橋は自分でかければいいのだ。
    けっして、親が先走ってかけるものではないと思う。

    こうして親父をある意味での労りの目で見ていてくれる。
    親父は弱くてもいいんだ。
    その分、子供たちはそんな親父を見ながら、何かを考え、何かに気づいてくれる。
    親父が好き好んでこんなになったわけではない。
    親父も、悲しく、辛いだろうなぁ。

    そんな親父の憂いを感じられる二人になった。
    優しさとは、とてもとても大事なものだと思っている。
    優しさがあるからこそ、人は生きていけるのだ。

    今朝、次男と握手して、彼を見送った。
    「行ってきます。」
    それでもまだ私と彼は握手してくれるのだ。


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