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  • from: クマさんさん

    2013年05月30日 10時13分23秒

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    穿つ力

    久しぶりの雨になった。
    本降りが朝から続いている。
    何故か、雨の音が心を落ち着かせてくれる。
    雨もまたよし。
    花壇の花たちも、プランタのトマトやかぼちゃたちも喜んでいた。
    雨に濡れて、雨に佇む。
    それでいいし、何もいらない。

    昨日の夕方、コットンを植えた花壇の端を、人の足跡のような大きさでえぐられていた。
    「ガーン」たった。
    これは毎日我が家の庭を遊び場にしているお向かいの猫トントンの仕業と腹が立った。
    「よーうし、今に見ていろよ」と、どうやって懲らしめようかと思っていたら、
    今朝、庭に出て驚いた。
    壊れた雨樋から大量の雨が落ち、それで花壇がえぐられていたのだった。
    トントンの濡れ衣は、この本降りの雨が晴らしくれた。

    いつもは庭に向かって椅子を出して、読書をしている頃だった。
    昨日、そんな時刻に嬉しい電話があった。
    小千谷に住む我が師、Sさんからの電話だった。
    私のことを心配しての心友からの電話は、とてとても嬉しかった。

    二人の話はいつも、自然の姿から学んだ言葉に帰っていく。

    私は、こんな生活の日々で、人と語ることは少なくなったが、
    逆に、こうして時間を気にすることなくたそがれることができるようになり、
    自然の言葉が聴こえるようになった。
    言葉が存在するということは、それは目には見えず、耳には聴こえないけれど、
    存在するものなんだ。
    私たちは人の言葉ばかり聴いて、人の姿ばかりを気にしすぎたおかげで、
    いつの間にか濁流に飲み込まれ、行方すら知らぬのに、日々を追われ、
    流されていく生活に慣らされてしまった。

    私たちが生きる道の原点は、自然に在る。
    自然には、いかに往くべきかの言葉が満ちている。
    そして、先人たちがその言葉に聴き、感動し、言葉に置き換えてくれた。
    その言葉にこそ、私たちの生き方の方向が示されている。
    だから、もう一度濁流から抜け出して、岸に上がり、
    この濁流を心静かに眺める、大いなる私の目や耳で、
    もう一度あらゆることを振り返る必要があるのではないか。

    Sさんとの話は、そんな原点にいつも立ち返る話となった。
    世の中や人には惑わされず、
    その言葉・言霊のあるべきように立ちながら、それに従って生きる自由。
    その言葉・言霊を見たり、聴いたり、感動したりすることのできる感性。
    その言葉。言霊を理解し、自分のものとするための考える力と理性。
    その言葉・言霊を受け継ぎ、次の世代に伝えるための表現する力。
    それを大人になるまでに身につける場が、学校ではないだろうか。
    自然と一体となり、自然の中に在り、自然から学ぶことのできる学校。
    それこそ、本来の学校なのではないだろうかと、
    やっぱり、二人の結論はそこに導かれていった。

    そのためには、自ら感動し、変わることのできる教師が必要なのだ。
    教師とは、教える人だけではなく、自ら学び、変化・成長する生きた人なのだ。
    その人こそ、子供たちにとっては「学ぶ」ことへの大人のモデルとなるはずである。
    そんな大人が今、少なくなってきている。
    学校でも、そんな「教師」が少なくなってきている。
    それは、次の時代を創る子供たちには、悲しいことではないだろうか。

    ならば、子供たちが、真・善・美・徳を学び、
    違っているということを前提にして、一人一人が尊ばれる理想的な学びの佳境を、
    今こそ、自然と農との融合の中で創造すべきではないだろうか。

    1時間の電話の話の結論は、やっぱりここに行き着くのだった。

    あの花壇の土を大きく削った雨の力のように、
    目指す一点だけを実現するために、想いをもって働きかけること。
    それが、何だか脱藩した浪人たちの役目のような気がしている。

    またいつか、Sさんの電話が来ることを祈っている。

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