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  • from: クマさんさん

    2013年08月25日 15時53分50秒

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    15本の魂の声とは何か

    ひょんなことからまたまた学校の森作りとかかわることになった。
    もう10年以上前になるだろうか。
    O小学校の学校ビオトープ造りで、5年間携わってきた経験がある。
    学校の敷地に小川と森とを造り、子供たちの環境教育に役立ててきた。
    何よりも地域の人たちと子供たちとの手作りの作業で取り組んでいた、
    そのプロセスが楽しかったものだった。

    楽しくなければ、意味はない。
    楽しいことは、みんながやりたくなることなのだ。
    みんなの学校の小川と森は、みんなの力で作ろうぜ。

    そんなことで広大な学校ビオトープがここに誕生した。
    その時の経験を基にして創作されたのが、
    以前ここで話したミュージカル「春のホタル」の原案なのだ。
    私にとっては、この森が私の心の故郷だった。
    毎年、一回はこの学校を訪れて、成長したブナやコナラ等の樹木に挨拶に行った。
    この樹木の苗を雨の中親子で植えた子供たちは、
    いまではとっくに成人し、結婚をして、子どもを育てている。
    この木々たちは、私を含めて、そんな子供たちの成長を見守って来ていたはずである。

    ところが、初夏の頃、新たなる森づくりプロジェクトのメンバーが、
    このO小学校のグラウンドに集まった時のことだった。
    私は、日報の記者さんにこの森を見てもらい、
    今後の全県に向けた森づくりの参考になればと想ってこの場を決めたのだが・・・・。
    現実を見て、唖然としてしまった。
    10m以上に育っていたあの木々が、15本も切られてなくなっていたのだった。
    切り株だげが残され、それをビニールシートが覆っていた。
    15本の元気だった木々たちは、切られて消えてしまっていたのだった。

    悲しかった。辛かった。どうして・・・・と、わけが分からなかった。
    一番「命の教育」を行わなければならない小学校が、
    無造作にこんなにして木々を切り倒し、消し去ってしまってもよいものなのだろうか。
    その感性のなさに、恐ろしささえ感じたものだった。
    後に、いろいろな人にその切った目的を聞いたら、
    ただ子供たちが遊ぶのに邪魔だから切ったというのだ。
    最も愚かで、簡単な選択ではないだろうか。

    どうこの森たちの命を守ったらよいのか、知恵を出してこの命たちを救うことこそ、
    本当の教育ではないだろうか。
    この木と遊び、私のようにこの木と語り合った子供はきっといたと想う。
    休み時間にこの木々の木陰に入って、心と体とを癒した子供もいると想う。
    それなのに、子供たちにも相談せず、この木々を植えた地域の人たちの意見も聞かず、
    校長は独断で業者に頼み、木を切ったのだそうだ。

    情けなかった。嘆かわしかった。これが教育の現場なのだろうか。
    「自然を守ろう」「森を守ろう」「命を守ろう」
    環境教育の重要性と、命に対する感性を育てることの大切さは分かっていただろうに、
    15本もの木々を切ってしまう現実とは、
    いったいどんな教育をこの学校は行っているのだろうか。

    私は、改めてその亡くなった木々たちの声を聴いたような感じになった。
    15本の木々の魂が、語りたかったことを、
    やっぱり誰かがどこかで子供たちや大人たちに伝えねばならないのだ。

    と、言うことで、この私の久しぶりの森づくりへの挑戦となったのである。

    やるべきことは向こうからやって来る。
    目の前には解決すべき現状が存在している。
    それを「見過ごす」ことはできるのだろうか。
    「見て見ぬふり」をしていいのだろうか。

    いや、やっぱりこの15本の魂の声を無駄にしないことこそ、
    これからの私たちの使命なのだと、心に確かに想うのだった。

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