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  • from: クマさんさん

    2013年08月30日 15時15分19秒

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    森に呼ばれる

    森の話をするようになった。
    どうしてこうなったのだろうと自分でも想う。
    ビオトープから離れて7~8年も立っている。
    当時のことを基にして「春のホタル」の原案を書き、
    昨年11月に北区文化会館で上演された。
    それは、一つの私にとってのアンサーのつもりだった。

    ところが、我が師Sさんから、春にお呼びがかかった。
    来年の新潟県の植樹祭を目指して、
    「がっこうの森づくり」のプロジェクトが立ち上がり、
    新潟日報とUXテレビ局とがその活動を推進しているそうだった。
    しかし、森はただ樹木を植えることでできるものではなかった。
    植樹だけの森づくりは、その場限りのイベントで終わってしまう。
    そんな失敗や苦い経験を私たちはもっていた。

    森づくりを通して形成されるものこそ、森づくりの目的ではないだろうか。
    それが私たちの経験を通したアンサーだった。
    しかし、それを具体的に考えると、いったいなんだったのか明確ではないのだった。

    それから、活動を振り返るたびに、Sさんとは長い長い電話となった。
    新潟と小千谷を繋いで、森づくりの意味について幾度も幾度も語り合った。
    お互いの気づきを伝え、その時の素直な想いを語り合ってきた。
    そして、ふと今日の電話で思った事があった。
    それは、こんなにも森に呼ばれて、また森づくりに携わろうとしている私たちは、
    やっぱり森のことについて語り続けることが使命なのではないかということだった。

    樹木や山野草には言葉がなかった。
    しかし、溢れるほどの想いは存在するのだった。
    森に入り、その一つ一つの命と出会うことで、心や魂に響くものがあった。
    太古の昔から永永と命を繋いできたこの樹木や草花には、
    生きるための知恵と共に、いかに生きるべきかの哲学が存在していた。
    自ずから然りとして、素朴に素直に命を任せたまま生きている樹木と草花には、
    生きていることの存在感が感じられるのだ。

    「言葉」とは、以前ここで語ったように、まさに「葉っぱの言うこと」なのである。
    私たち人類の祖先は、その言葉を言霊として感じ、聴き取って、
    口伝として子孫に語り継いだはずである。
    巫女や長老がその真実を理解し、その真実を子や孫たちに語り継いでいたのである。

    それが、文化となり、芸術となって、現代にも残され、受け継がれているのだ。
    「語る」とは、何か。
    それは、「吾が言う」と書くのである。
    そして、この吾と葉っぱとは同じ吾なのである。

    自分の自と、自然の自とが同じように。
    人は、われの中奥深くに、自分ですら知らない無意識な領域に、
    自然と一体であり、自然そのものと繋がった、吾が存在しているのだ。
    その自然から分かち、生まれた吾が言うことこそ、
    語りとして伝えられるべきものなのだ。

    無いところこそ、在るところなのだ。
    無心であるから、初めてその言葉が生まれてくるのだ。
    そこの接点に立ち、自然の言葉に素直に聴き従い、その言葉を語ることこそ、
    言葉をもてた人間のこの世界において果たすべき役割なのではないだろうか。
    それは、時には絵画となり、音楽となり、舞踏となることもある。

    ここまで書いていて、たった今、どきっとしたのだが、
    「芸」という漢字は、草冠に伝える、云うと書くのではないだろうか。
    自然の命の輝きやあるべきようをその感動をもって伝えられる術こそ、
    芸術なのであろう。

    私は、「春のホタル」でアンサーとしようとしたが、
    実は、これからが本当の私の使命になるような気が、
    Sさんと語りながら想うのだった。

    「湯沢の森の物語」
    それを書く事を既に内面から呼びかけられている自分がいるのだった。
    やっぱり、森は読んでいるらしい。

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