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  • from: クマさんさん

    2013年09月09日 10時14分05秒

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    無為自然

    東京オリンピックが2020年開催されることが決定した。
    後、7年後である。
    私は、何と63歳になっている。何をしていることだろうか。
    この世で生きているのかどうかも定かではない。
    しかし、このオリンピックの決定により、
    何か7年間の自分の人生を考えさせられたのは私ばかりでないと思う。
    生きるとは、それだけ不確かで、明日もしれないものなのだ。

    人生を振り返ることが多くなった。
    庭に出ることも多くなったせいもあるが、海に行ってたそがれることも多いからだ。
    何もしない時間とは、人はとても無駄な時間だと考える。
    それは、仕事もしないで怠けている時間でもある。
    しかし、人には、何もしない時間はあっていいのだと、思えるようにもなった。
    そのおかげで、やっと気づくものがあるからだった。

    大きな川の流れの中にいれば、その流れに流されるばかりだ。
    しかし、その流れから岸辺に上がり、その流れを眺めていると、
    風景が変わったことがよく分かる。
    やすらぎ堤で、信濃川を眺めるとホッとする。
    人生では、そんな岸辺に上がって、日常の流れを眺める時間はありなのだと思った。

    そうすると、全てのものは変化していることがよく分かった。
    「変化」は、時には「成長」であり、「衰退」でもあろう。
    しかし、本当に全てのものは変化して、流れゆくものなのだ。
    確かだと言えることは、「変わる」ということだった。

    それから、全てのものは「繋がっている」ことにも気づいた。
    この川の流れは永永として上流に繋がり、山の奥深くに繋がり、小さな沢に繋がっている。
    その水の繋がりが断たれていては、この川は存在しないのだ。
    そして、雲は海と繋がり、雲は川と繋がっている。
    とごをどう捉えても、そこには水の循環に充ちているのだ。
    この草とあの草とは繋がっている。大地はとは限りなく繋がっているからだ。
    土からの力を根っこで受け取り、空からはお日様や雨や風の慈悲を受ける。
    一つ一つの命は別物のようでありながら、
    生きている命の基本では、全ての命は繋がっている。
    人も、その繋がりの一つでしかすぎないのだ。

    「みんな違っている。」
    それはそれは当たり前のことで、
    どんなに小さな葉っぱでも、それと全く同じものを発見することは不可能なのだ。
    こんなに違っているものばかりだ。
    全て自然の命とは、個として存在しているものなのではないだろうか。
    庭で見つけた一匹のカナヘビも、あの無心で草を食べるアメリカシロヒトリも、
    よくよく見れば、世界中でたった一つの個なる存在なのだ。
    それでは、みんな違っているという真実の中で、
    いったいどれがどれだけ偉いと言えるのだろうか。
    どれが一番で、どれが二番になるのだろうか。
    どれがよくて、どれが悪いというのだろうか。
    違うということは、個が個のまま認められるということなのだ。
    もう一つは、絶対に比べて評価をできないとすうことなのだ。

    「変化する」ものであり、
    「繋がっている」ものであり、
    「みんな違っている」ものである。

    それは、自然なのだが、自然がそうであるからこそ、
    ここまで生き続けているのだと私は思った。
    しかし、この人が作る世の中や、社会や、学校は、
    どうもその反対の方向に向かっているような気がして仕方ない。

    「無為」であることで、原点に還る。
    そこには魂の故郷があるのだった。
    そこで初めて人は、「自然」に気づくのだった。

    「無為自然」とは、老子の道そのものだった。




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