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from: クマさんさん
2014/03/02 09:43:42
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嫌われるという自由
「嫌われる勇気」という本のことが、日報の書評に出ていた。
ちょうど同じことを考えていたので、我が意を得たりと感じた。
個が個として存在するためには、個であることが必要だ。
そんな当たり前のことがなかなかできずに生きていることが多い気がする。
みんなとは違う私。
私としての独自な私。
私は、ずっこ56歳になるまでは、その私ばかりを追い求めてきた。
昨日、護国神社に久しぶりに行った。
松林に囲まれた小さな丘の上に、安吾碑が存在している。
まさに群れを配して、孤高の人のように、
背中を丸めて堂々とじっと動かないまま。
高校時代に「石の思い」読んだ。高校生の安吾と出会った。
安吾のようになりたくて、この碑に腰掛けてたそがれた。
自分は何になれるのか、何になりたいのかも分からまいままだった。
ただ、人と同じでは嫌だった。
何とか何とか本当の自分が求める道と出会いたかった。
孤独だった。人とかかわれなかった。話すことも苦手だった。
だから、つるまずに独りで居ることが多かった。
今想えば、それが私にとってはよかったんだ。
独りで居ること。独りであること。
そこにある意味での自由という歓びを感じられるとき、
人は、生きている実感を味わえるのではにいだろうか。
独りは確かに切なく、苦しく、哀しくもあるけれど、
その一人からしか、連帯は生まれないと私は思う。
独りだから、愛することができる。
独りを知らない人には、愛するは分からないかもしれないな。
私が出会った人たちは、やっぱり独りを知り、生きてきた人たちだった。
その独りで居ることで培われた魂は、その人の心の根っことなってその人を支えてきた。
春をもうすぐ迎えようとする草原には、枯れた色ばかりだ。
しかし、雪の寒さにじっと耐えた、根っこでいのちは繋がっているはずだ。
だから、また春になるとこの草原には、花が咲く。
一本の花の根っこは、やっぱり独りでしっかりと耐えている。
だから、春が来れば芽を出せる。
その深く深く根っこを張って耐える時期が、独りの時なんだ。
安吾は孤独なる青春時代にその根っこを深く逞しくした。
土の中の時代とでも言えるだろうか。
「アンダーグランド」に潜伏し、自分を守り、養うことで、
自分が自分であることの本当の自由に出会うるのかもしれない。
嫌われよう。嫌われていいんだ。
みんなとは絶対に違う自分であるために。-
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