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from: クマさんさん
2014/03/08 11:21:48
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56歳と半分の生き方は
薄日がさしてきた。
一つだけ仕事をこなすことができた。
いつものぶっつけ仕事だが、それでも一つは終えることができた。
目の前のことを一つ一つ消化することが、人生かなぁ。
まだまだ大きな山が残されているが、
相手が大きければ大きいほど、手をつけることをしぶっている私だ。
だから、仕事が遅くなるのだと言われる。
さて、56歳も半分が過ぎた。
この年になり、職場での立ち位置と周りの私への視線を考えると、
なかなか難しい局面に立たされていることを感じる。
管理職でもなく、中間でもなく、実働部隊として現場で生きている。
あれだけバリバリと提案した時代はすでに過去のものだ。
まず、仕事の回転が遅くなり、体力が劣ってきたことを感ずる。
それでも、やっぱり結果は求められるし、結果は当然出さねばならない。
しかし、私自身、この荒波に揉まれながら、ものの見方・考え方が変化してきた。
結果とは、長い長い人生のほんのちょっとの通過点に過ぎないと思えるようになった。
「成長」という言葉がある。
そこに、どうして「長い」という意味があるのだろうかと、分からないまま生きてきた。
それがこうした立場に立たされて、やっと分かった。
つまり、何事にも「長い年月をかけなければ成らないのだ」という意味ではないだろうかと。
大器晩成という言葉もある。老子の言葉だ。
酒でも味噌でも熟成させるためには、長い長い年月が必要なのだ。
もちろん、人も同じだと感じている。
いつでも短期決戦で、短気に急かされながら結果という自己満足を求めるのではなく、
本来の意味の「結果」とは、もっと深くて、遠くて、時間をかけて出すものだ。
そんなことを考えて、現場で生きているから、あっちこっちから批難されてしまうのだ。
仕事が遅い。仕事ができない。仕事がいい加減だ。と、指導を受ける。
しかし、人はいつまでもマグロのように猛スピードで泳ぎ回ってはいられない。
私がマグロのように生かされていたら、きっと心筋梗塞でとっくの昔に死んでいただろう。
熟成の時期には、発酵を信じて、静かに寝かせることも大事だった。
何もしない。ということも、熟成には大事なことだと私は思っている。
そうやって、日々を生きていられたら、もっと自然に、自由になれる。
そんな日がやってくることを、期待している56歳と半分だった。-
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