行って来ますと言ったまま、帰って来なかったクマだった。
本当に今は、人生のターニングポイントのようだ。
いろいろと考えいる。
不惑の年になってから長いが、まだまだ迷いの中だ。

いかに生きるかを問いつつ生きてきたつもりなのに、
いかに生きるかと選択しながら生きたつもりにのに、
どうしてこんなに迷いの中に彷徨いこんでしまったのだろう。

最近、どうも認知症のような症状すら現れて来ている。
何かをやるとやりっぱなしでそのままだった。
冷蔵庫から食材を取り出すと、冷蔵庫の扉が開いたまま。
トイレから出ても、電灯をつけっぱなし。
お湯を沸かすと、沸かしていることすら忘れれてしまう。
こうして文を書きながら、言葉がでないでもどかしい。

思い込みも激しく、勝手に車の鍵をかばんに入れたと思い込み外に出る。
エアコンのスイッチを切ったつもりなのに、ついたままだったりする。
指先確認をしてから出かけるが、
ガスの元栓や、部屋の電灯を消したかどうか心配になってしまう。
出ては戻り、出ては戻る、そんな繰り返しだ。

確かに年とともに壊れていくものだとは思っている。
先日は朝目覚めたら、左腕全体が痺れて動きもおかしくなっていた。
その原因が分からない。
つまり、痺れる原因になった行動が何であったか記憶がないんだ。

このまま進行したら、ある日ある瞬間、
自分の名前も帰る家すら忘れてしまったらどうなるのだろう。
私とは、そんなに危うく、脆く、哀れなる存在なんだ。