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  • from: クマドンさん

    2014年10月19日 05時56分50秒

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    沼垂の黎明期

    昨日、えんでこで沼垂の町を歩いた。
    集合場所のほんぽーとの玄関前は、60代から70代までの多彩な人たちだった。
    ああ、私もこの人たちの仲間入りなのだと、何だか複雑な気持ちだった。
    素敵に年を取っている人たちだった。
    おしゃれであるし、それなりに人生を生き抜いてきた人たちでもある。
    私は若輩者の一人として、そのグループに入れてもらった。

    引率者はシティーガイドのMさんだ。
    渋くてダンディーな初老の男性とでも言おうか、なかなか素敵な人だった。
    この人なら、女性たちは喜んでついていくことだろうと想った。

    改めて沼垂の町や小路を巡って歩いた。
    すると今まで気付かなかったこととたくさん出会えた。
    つまり、見るという視点で自分の住んでいる町を見直すと、
    やっぱりきっと何かの発見があるものだった。

    私はかって、沼垂の歴史や町について研究したことがある。
    その時感じたときめきとは、この事実を誰かに知らせたいという想いだった。
    人はその歴史や背景を知らずにそこに住んでいる。

    なぜ流作場と呼ばれていたのか。
    栗の木側の右岸に飛び地のように沼垂の地が残されているのか。
    今年は沼垂と新潟町との合併100周年だが、どうして合併できたのか。
    等など、やっぱり知れば知るほど面白いのは、こうした町の歴史なのかもしれない。

    あるレンガ造りの写真館のウィンドーには、
    亡くなられた男優の地井さんの笑顔の写真が飾られてあった。
    それは、地井さんがテレビ番組の取材で立ち寄った時に撮影したものだそうだ。
    そのいわれも、こうしてガイドさんの説明を聴くと納得だった。

    その話の中で、プロレタリアの農民詩人である長澤たすくの話が出てきた。
    すると参加者の一人のおばさんが、「知っています」と、話し出した。
    永井荷風の妻となった女性は、新潟湊の芸子さんだったそうだ。
    ところが3年くらいで荷風を見下り、帰って来たのだそうだ。
    そんな裏話のような物語もここでは聴けた。

    沼垂は発酵食品の町だった。
    堀川さん、今代司さんや、新潟納豆の高橋さん等、
    私が沼垂の町を歩いたころ、知り合った人たちばかりだ。
    既に7~8年の歳月がたっていた。
    そしたら、やっぱりあの店がなくなり、あの場所が広大な空き地となっていた。
    記録とは、するものだといつも感じる。
    当時、私に沼垂の歴史や伝統、文化を教えてくださった方々は、
    とっくに鬼籍に入られている。

    沼垂の名店「大佐渡たむら」で発酵食品の弁当をいただいた。
    そして、この店の前の、シャッター長屋である市場に、
    若者たちがベンチャーでどんどん店を出店していた。
    たむらさんの若旦那Hさんが、お総菜屋さんを出している。
    その隣の小さなお店のコーヒーは絶品の味わいだった。
    角には洋風の居酒屋が先月からオープンしていた。

    歴史の町とは、ある意味時代の流れから衰退する町でもあった。
    しかし、失くしてはならないものもある。
    その町の歴史と昔の姿と、どんな人たちが生きていたのかの記録と記憶は、
    やっぱり誰かが継承して、子供たちに残してやるべきだろう。

    また、次世代の人たちの生業や生活の場として、
    その土地や場所を提供することも大事な先人たちの仕事だと思っている。
    「なじらや」の人たちのそうした町づくりに対する献身的な活動には、
    やっぱりいつも頭が下がる。

    誰かが動いているから、何かが起きる。何かが変わる。
    そうした意味で発展の兆し、黎明が見えたことが、
    私にとっては何よりもうれしいえんでこだった。

    次のえんでこの抽選に当たることを祈っている。

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