新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2014年11月28日 06時52分11秒

    icon

    介護難民

    寝坊してしまった。
    目覚ましをかける前に爆睡だった。
    布団に入ってから、本を開いて数秒のことだ。
    とにかく寝つきがよくなっている。
    それだけいい加減に生きているから大丈夫なのかも知れない。

    「大事な話があります。」
    病院に居る妹からのメールだった。
    父のことだとは分かっている。
    どれだけ深刻な問題かは、予想がつかなかった。

    父と妹は、ロビーでテレビを観ていた。
    父は車いすに縛り付けられている。
    酸素が外され、今日のお昼から食事が出された。
    父は、私の顔を見ると突然に怒り出して、車いすをゆすった。
    ここから降りたくて仕方ないのだ。

    「もう前の施設には戻れないって。」
    「夜いろいろと暴れて、看護士さんを困らせている。」
    「土日や夜間に家族についてもらいたいって。」
    「この次に入院できる場所を探さないと難しいって。」

    本当に想像を絶するような大事な話だった。
    しかし、妹からの又聞きでは何も具体的に進まないので、
    病院のケアマネージャーの人との相談をお願いした。
    看護士さんたちは、いつも親切で笑顔で応対してくれる。
    父のそんな我がままや傍若無人のひどい行為も、
    お年寄りなのだからと、さらりと受け止めてくれている。

    だから、なおさら申し訳なく感じた。
    「行く場所がない。」
    まさに、父と私とが介護難民となり、漂流しているのだった。

    私は、父の食事を介助しながら、何だか途方に暮れていた。
    「長生きは、しないことにするは。」
    「途中の、いい加減なところで死にたいね。」

    暗闇の窓の外の夜景がぼんやりとしていた。
    父にスプーンで食事を食べさせながら、
    父のしわだらけの老いた顔をまじまじと見つめてしまった。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 1
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 1

    icon拍手者リスト

    waka

コメント: 全1件

from: wakaさん

2014年12月29日 12時44分44秒

icon

長生きしてください

  • コメントする

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 拍手する

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 0

icon拍手者リスト