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from: クマドンさん
2014/12/17 05:54:22
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言葉を待っている
体調がすぐれず、心が辛く、重い日は、言葉をここには書けないようだ。
書けるということは、書きたいことがあることで、
書こうという気持ちがある日だけだ。
言葉は、体から生まれる。
そうした体のコンディションも大事な養生だった。
劇の脚本を書かなくなってから何年たつだろうか。
書こうとは思い、書きたい題材がここにあっても、
その劇が私の中で形になるまでには、まだまだ月日が必要なようだ。
その主人公が、私の夢の中で息づく時、その夢の舞台は現実になる。
先日、ある人にまた書かないかと誘われた。
嬉しい誘いだったが、今は書けないというしかなかった。
言葉が生まれるときまで、辛抱強く待つだけだ。
先日、Y通信のコラムを終了した。
3年間、36回のクマさんのコラムだった。
主にまちづくりについての私の想いや願いを綴ったものだ。
小さな地域でも広範囲に配られるミニコミ誌に、
そうした想いを書き続ける場を与えられたことは感謝している。
そのおかげで、毎月の締め切りのたびに、
その原稿のために、私は改めてまちづくりを考える機会が与えられた。
このコラムでは、誰かに伝えるための言葉を探す必要があった。
日頃は、沈黙の生活が多かった。
黙って暮らす。それは、寂しくないと言ったら嘘になる。
話さない代わりに、本を読んで言葉と出会うようにしている。
妄想の中に落ち込んでしまうと、とても苦しく辛いので、
明日のことは何も考えないようにしている。
今、ここでどう生きるか。
その時には、この言葉の数々が生きる力となり、助けを与えてくれる。
本当に苦しみの中での言葉とは、恩寵だった。
繋がってくれているほんの数人の友とも、
時々のメールで言葉を通して、支えられてきた。
きっと言葉をもたなかったら、こうしては人と繋がれなかったことだろう。
言葉は、とてもありがたいものだった。
その人の何気ない日常をそのメールは伝えてくれる。
そんな言葉から、「クマさんのことは忘れていないよ」とのメッセージも届く。
言葉がなかったら、生きることは闇なのかもしれない。
しかし、闇の中を歩いているから、
こうして微かにも聴こえる大事な言葉に耳を傾け、
独りでも手探り手で歩いて行けるのだと思っている。
そして、その中で最も大いなる言葉とは、絶対の沈黙の中に存在している言葉だった。
この言葉は、露わで、ここに在り、いつも私に語り掛けている言葉だった。
そして、その深い言葉と出会うためには、人には孤独と苦悩とが必要なようだ。
それが、大いなる言葉と出会うための私のコンディションでもあった。
言葉を書けなくなっている。
しかし、言葉は向こうから来るものだと信じている。
だから、今は、その訪れをじっと耐えて待っている。
まるで木偶の坊のように。
コメント: 全1件
from: wakaさん
2014/12/29 12:31:29
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2月の劇、楽しみにしています
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