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from: クマドンさん
2014/12/20 06:32:24
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一元の問いを続ける
一元の問いが師匠からやってきた。
その問いを発している一元は、いつもどこでもここにもある一元だった。
私に語り掛けてくるものであり、
私を私として生かしてもくれるものでもあった。
その一元は、全ての人を満たし、全ての人を包み込み、通過している。
例えば、私が無色透明なただの体だけの私だとする。
そこは、海中だとすれば、私の周りは海水で囲まれている。
どこをどう見ても、上も下も、右も左も、そこには海水しか見えない。
それでは、私の体はと言うと、やっぱり透明な体には海水が満ちている。
それでもこうして生きているから不思議なんだ。
その同じ海中から、どんどんと新しいいのちは生まれる。
そのいのちの周りにあるものも、そのいのちを満たしているものも、
そのいのちを産み出した素材も全て同一なものだった。
「同じものからいのちは生まれる。」
だから、別々に見えるものも、
本当は同じ元からうまれた個々のいのちに過ぎない。
その元であるこの海は、永遠に続く海でもあった。
生まれたいのちには、個としての限界はあるが、
その個としてのいのちが果てた場合、
ただそこに融けるだけで、また元の大いなる海のいのちに還るだけだ。
しかし、自分と言う存在は、それでもそこにはあり続けるだろう。
私は、私として形にはならないいのちとして、
きっとそこで生き続けるはずだった。
何故なら、全てのいのちの定量は変わらないものだからだ。
姿かたちは変えることはあっても、いのちそのものは消えてしまうことはない。
この大雪は、海水だ。
このサイクルの中で消えていってしまうものは微塵も存在しない。
この枯れた花もそうだ。
この花は、土になる。
この花としてここにあるが、いつかは目に見えない形としてあり続けるはずだ。
生まれたものは、確かに存在するが、
それは必ず、終わりと言う新たな始まりを迎えるものだ。
私も死ねば、きっと何かに還ることだろう。
そして、この私の周りにはそうして還っている魂が満ち満ちている。
死者と呼ぶ魂の無窮なる故郷。
それこそが、師匠が一元と呼ぶ、それなのだと私は想う。
一元の問いとは、私が生まれ、私が還る、魂の故郷からの問いだった。
「お前は、どう生きるのか。どう生きているのか。」
その問いは、この世に生ある限り、持ち続けなければならない問いだった。
そして、その問いを持つことで、初めてこの一元の魂との対話が生まれる。
その問いを持つということは、一元からの呼びかけに答えるということだ。
その問いを続けるということは、一元によって生きるということだ。
言葉が在るものは、全て存在するものである。
その問いを宿命として抱く者は、一元から呼ばれ、生かされる者でもある。
一元がこの世に現れるためには、受肉して形にする必要があるのだ。
それが、人に一元から与えられた「言葉」だった。
言葉は、一元の言葉だ。
そして、その言葉でしか、私は一元を「分かる」ことができなかった。
実は直感でありインスピレーションであり、瞬間の気付きであるかもしれない。
しかし、その感ずるままに、やっぱり一元の人は語らなければならない。
その人は、選ばれし一元の巫女となる。
言葉は、一元の問いをもったその人にだけそっと微かに宿るだろう。
だから、その問いをもった人は、その問いを生きている間続けることだ。
それは、この世での限られた人生をいかに生きるかの問いだから。
そして、その問いとは、孤独なる個にしか訪れない問いでもあった。
独り静かに孤独なる沈黙と闇の中に居るからこそ、
その一元からの微塵で微かな声を、聴くことができるのたろう。
全ては、一元である。
「絶対矛盾的自己同一」西田幾多郎
「万物斎同」荘子
しかし、私はそれを知らない。まだまだ分からない。腑には落ちていない。
だから、師匠。
まだまだ問いを続けてみます。
コメント: 全2件
from: wakaさん
2014/12/29 12:27:01
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