新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2015年10月28日 05時59分32秒

    icon

    誕生日の奇跡

    次男の誕生日だった。
    20歳になった。
    彼が産まれ、我が家に来てからそんな月日がたったんだ。
    そして、私たちも同じ月日を過ごしてきた。

    彼を可愛がり、育ててくれた父と母は、今は鬼籍だ。
    彼は、母と父の死を見ている。
    そして、二人のことを送っている。

    私は、彼にはすまないことをして、
    彼の心を傷つけたことがある。
    彼は黙って何も言わないが、
    今は、彼との会話はとても少ない。

    彼にとって、私はどんな父親として存在しているのか、分からない。
    私は、そうではなく、そうとは思っていなくても、
    相手の中で私と言う人はある形で在り方で存在している。
    彼は、そんな男を父親にもってしまった。

    誕生日の夜。
    三の友だちが彼を訪ねて、わざわざやって来た。
    彼は8時過ぎに帰って来た。
    彼の誕生日を祝うために集まったのだそうだ。
    よき友をかれはもっている。
    お腹が減っているだろうと妻がお握りを出し、
    独りは泊まって行った。

    誕生日の翌日、中学時代のサッカー部のエースがやって来た。
    もう少しで帰るからと、待ってもらった。
    彼が帰宅してからは、座敷で賑やかな笑い声が何度も響いた。

    さて、彼はそういう20歳になった。
    それは、彼の素晴らしさなのだと、私は何だか父親として安心させられた。
    私には、こんなことは決してなかった。
    私には、そうした友だちはいないからだ。

    58歳になって、つくづく独りを感じた。
    20歳になって、友のありがたさを感じているのは次男だ。
    それは、私の生き方の結果であり、
    次男の生き方の収穫なのかともしれなかった。

    私は、独りになる生き方だったし、
    次男は友と深く繋がる生き方だったのだろう。
    彼は、「優しい」「いい男」なんだ。

    小さな頃から、一緒に風呂に入ると、
    私は、長男と次男とを一つの言葉を念じながら洗ったものだった。
    「いい男になーれ。いい男になーれ」って。
    長男も次男もその効果があり、いい男になっている。

    親ばかだれど、私の祈りが天に届いたと、
    密かに居ても居なくてもいい親父は、心に自負しているのだ。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 1

    icon拍手者リスト

    waka

コメント: 全0件