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from: クマドンさん
2016/01/14 09:37:08
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大きなこぶは誰のせい
昨日は、初めての外来だった。
S病院の外来の混み方はたいしたものだった。
採決するためだけにも40分間は待たされた。
待合室で本を読んで待っていたら、医師から呼ばれた。
お腹の管を2本抜いた。
8本あった管が、これで残り1本となった。
奇跡的な速さの回復で、経過は良好とのことだった。
しかし、お腹に出来ていた拳二つ分のこぶは、
手術が上手くいかなかったせいでヘルニアになっていて
治すためには、また手術が必要なのだと言われた。
私は、てっきり回復と共に治るものだと信じていたので、
ガーンとこの医師の言葉を聞いて落ち込んでしまった。
それは私の体の一部に障害をもったということだった。
このこぶのおかげで私は、日常生活に支障をきたしている。
動くとここが重いせいか、痛みも感ずる。
それは手術しない限り、このお腹に存在するということだった。
また、2回手術を受けて2回ともある意味失敗している。
3回目も同じことだと考えたら、治ることは期待できない気もする。
しかし、それは私に天から問われている試練でもあった。
ここで考えても、悩んでもどうにもならないものを悔やんで落ち込むか、
そのことを受け入れ、そこから何かを学びながら生きるか、
それは生き方としては大きな違いだと思うからだ。
11月半ば、あの胆石があっただろう時のみぞおちの激痛の時、
早くこの原因を突き止めて、
何とか治療でこの痛みを取り去ってもらいと願っていた。
そして、黄疸が手で、敗血症の手間まで行って、内視鏡の手術だった。
手術が失敗して、腹膜炎を起こし転げまわるほどの耐えがたい激痛だった。
「殺してくれ」とまで叫んでいた。
命の危険があるからと、R病院がS病院に私を送った。
緊急手術で命はとりとめた。
11月下旬、痛みは痛み止めで抑えてもらったが、
体がまったくきかなくなってしまった。
ベッドの中でただ体の塊のようにして、全部看護士さんに世話をしてもらった。
もう動けないのか。絶飲食が続いた。夜中には絶望したものだった。
動きたい。食べたい。飲みたい。話したい。歩きたい。眠りたい。
失って初めて、その単純な生活のありがたさを感じた。
12月、大部屋に移され、回復に向けたリハビリが始まり、
個室で願っていた一つ一つのことが実現して行った。
病院に来ての初めての食事には、涙が止まらなかった。
一歩、一歩、また一歩。点滴棒を支えに、途中何度も立ち止まって歩いた。
12月中旬、その点滴から解放され、晴れて自由の身となり、
私は、病院の図書室・展望ラウンジ・レストラン・売店に独りで行けた。
シャワーの許可がおり、管が一本、一本医師から外された。
嬉しかったなぁ。ただ、やはりお見舞いに来る人たちが羨ましくもあった。
12月下旬、そして、退院。自宅での療養。妻に全てを委ねて生かされている生活。
1月上旬、足腰が弱り、体力が落ちては仕事に復帰できないと、リハビリと散歩。
体重を増やさないために、毎朝体重を図り、意識して食事している。
それでも、少しずつではあっても、
病院では食べられなかったメニューを食べている。
先日は、家族でラーメンも食べられた。
1月中旬、一昨日から車に乗って、昨日はS病院まで車で行けた。
私は、病院の中を歩いて、独りで診察・食事・会計が出来た。
つまり、本当は願っていたことがこれだけできる体となったのに、
ありがたいなぁと寝たきりの生活で憧れていた生活ができると言うのに、
このお腹のこぶのことを言われて、ショックで落ち込んでしまったのだ。
何とも私は、わがままなものだと感じた。
このこぶのおかけでやれないことは多いと思う。
運動も走ることもできなくなるかもしれない。
でも、ここでこうして独りで動いて生活できる私がいるではないか。
この大きなこぶは、すぐに忘れる私にとっての戒めのこぶかもしれない。
人生ある意味「こうすれば、こうなる」「ああすれば、そうなる」しかない。
実は、元をたどれば、このこぶができてしまったのは、
私の偏った食生活が原因だった。
つまり、それを考えると、この一連の試練は、自業自得と言うことだ。
私は、人の話を聞かなかった。
これでいいんだと、間違った食生活を送って来た。
その長年のつけの結果が、このこぶだった。
そう考えると、何とも情けなくとも、仕方ないことだったと思えるのだ。
その時は分からなくても、長年のつけは必ずその人に帰って来る。
それも相当な利子がついて帰って来るので、覚悟しておいたほうがいい。
こんかいの私にとっての戒めだった。-
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